第218話 採掘
坑道に入って少し進むと、本当に壁が淡い蛍光グリーンに光ってた。ランプとか使ってたら見逃すレベルの光量なんだが?ダンジョンで見つけるの大変じゃない?
「にゃ」
ひっかくで掘ってみると、サファイアの原石が出てきた。
「マスターが掘ったら採掘率がバグるのでやめような?」
グレイが言いながら俺を捕獲。抱っこされたんじゃない、捕獲されたのだ。
「別な場所掘ってみますね」
高村が掘ったら岩石出てきた。つまり石だ、一応花崗岩とはなってるけど手のひらサイズの花崗岩で何ができるのだろうか?
「ですよね!」
高村的には予想通りで安心した様子だった。まぁ、高価な宝石とか鉱石がポロポロ出てきたら経済破壊だもんな。
ここ、1日で採掘場所リポップするらしいし。
「キュー!」
ここダンジョンみたいに階段があるよ!
先行してたヤクシが階段を見つけたようだが、ダンジョンさんは手抜きしたのではなかろうか?モンスターの出ないダンジョンみたいな作りのようだ。
進みながら、高村や錬金術師さんが採掘してるんだが、石とか岩塩とかが多い。
たまに水晶が出たり錫が出たりしてる。
俺のサファイアはたぶん幸運が仕事したやつだ。
「にゃぁん」
ダンジョンさんが注目してるユニーク持ちの2人でも採掘物とかは普通なんだな。
ユニーク持ちってだけで運がある感じするけど。
「ダンジョンが人間以外に優しいだけだったりしないか?」
ん?首を傾げながらグレイを見ると、その視線の先にはヤクシとマリモちゃんが居た。
天井付近の採掘をしてるみたいだけど、成る程?
「うにゃん?」
魔石って採掘できるんだな?
鑑定してみると、レア度コモンでスキルがつかない、ただの魔力の結晶と出た。
純粋なエネルギー源扱いの魔石らしい。
しかも食べれないと注意書がしてあった、ヤクシは口に入れて食べられないとわかったらしく、マリモちゃんに渡してた。
『これはー肥料にならないからー、セーフティハウスの維持費に使おうかー』
マリモちゃんのストレージに入れといて、後で俺にくれるらしい。
というか、マリモちゃんの鉢に入れてる魔石って肥料なんだな。
「にゃぁん」
高村達は魔石を採掘出来てないから、やっぱりグレイの言う通り、人間以外に優しいのかもしれない。
……まぁ、ダンジョンさんだから仕方ないよな。
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