第217話 鉱山ゲット
まぁ、予想してた通り長い時間は寝れなかった。
お部屋案内みたいなもんだしな。
ただ錬金術師さんは忙しかったみたいだ。なんたって魔力稼働の家電製品があるのだから錬金術師で再現できるかの確認をしなければならない。
お湯を出すのも、水が流れるのも魔力稼働なので、忙しかったというより情報量が多すぎて頭痛い感じだったらしい。
ダンジョンが出来て50年だ。魔力というか、魔石がエネルギーとして使えるとわかったといっても、魔力エネルギーから電気エネルギーへ変換することに成功しただけでまだまだ研究が進められてるらしい。
そこに登場した魔力エネルギーで動く家電製品、つまり魔力そのものを利用できる仕組みがわかれば大発見というわけだ。
まぁそこは猫が考えることじゃないんで。
ダンジョンさんが出してくるアイテムって地球製品にファンタジー追加しました!ってやつが多いから、魔力で動かせる機械とか作れると思うし……俺のスマホってアプリ増えただけじゃなくて魔力充電もできる仕様に変わってた。
言わんけどな!分解されたりするかもしれないから言わんけどな!
結構普通に家電と魔石を錬金しちゃえば魔力稼働の家電製品ができるんじゃないかな?
「うにゃん」
「タブレットの下のトレイに魔石をどんどん入れていけ、だそうだ」
不思議トレイは勢い良くざらざら入れても溢れないのだ。
魔石のポイントはサイズ分類なのか内包魔力分類なのかはわからないが、ゴブリンでだいたい15くらいだ。
道中の魔石もあわせて突っ込み……何故か高村の収納鞄からドデカイ魔石も突っ込み、軽く一億ポイントを越えた。
「では、鉱山お願いします」
「……うにゃにゃ、にゃにゃにゃ」
「鉱石のみで初期最高銀鉱石、宝石のみで初期最高エメラルド原石、幅広く出てくるが前の2つより初期最高採掘物がワンランク下がる、の3種で選べるらしい。ついでにポイントで鉱山がレベルアップする」
「幅広くでお願いします」
「うにゃん」
了解と返事しながらポチっとな。
リビングの壁に新たな扉が出現して、そこを開けるとちょっとした広場があって、目の前に洞窟があった。
鉱山というより、坑道では?
というか、目の前の、洞窟があいてる崖っぽいのが山かな?近すぎて全体像が見れないやつだ。
……俺、気がついたんだけどさぁ。
「にゃぁ?」
「この中の誰か採掘技術は有るのか?だそうだ」
「……ありませんが、大丈夫ですよ?ダンジョンの鉱石ポイントは光ってますし、掘れさえすれば出てきますので」
……ゲームかよ!?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます