第212話 ダンジョン内雑談
グレイがタンクとして育ってはいるが、俺はタンクについて詳しく無いのだ。ゲームだと魔法剣士系だったし、今は猫なので盾をやるなら回避盾である。
「にゃにゃ?」
受け流して攻撃に繋げないとでは?
「……マスターは実はソロ思考なのか?」
ん?まぁ、固定パーティーとかは作ったこと無い……べ、別にボッチだったわけじゃ無いからな!自由になる時間が不規則でオンラインでパーティー組むのが難しかっただけだ!
「うにゃ」
我、猫であるので。
「あぁ、群れないもんな。タンクが攻撃凌いだらアタッカーが攻撃すれば良いのでは?と思ったんだ」
なるほど、その発想は頭の隅にポイしてたな!
「にゃぁ」
それぞれが敵倒せばオッケーだと思ってたから。
ソロ専がパーティー組んだ感じだ。まぁ普通に考えたらタンクでソロはキツいよな!なお、おっさんは除く。
おっさんはタンク系であってタンクではない、哲学的存在なのだ。
盾持ちで攻撃に寄ったのが騎士であるのに盾持ってないからな。
「キュー」
それよりオーガも楽々倒せるようになったよね。とヤクシが言うが、元々そんな苦戦はしてない。
レベルによって出るモンスターが変わっちゃうので、前の時よりはモンスターも強くなってるはずだが……
まぁ俺たちのパーティーって、猫、ドラゴン、ドラゴン、ユニークドールのドリームパーティーだからな。
……猫が浮いてるとかはスルーだ。
『そういえばー、マスターってー次の進化どうするのー?』
「にゃぁ?」
大賢者猫の次?
道を進んで、オーガを大きくなったマリモちゃんがドラゴンパンチで倒しながらの雑談である。
『そうそうー職業の種類で言うとー次は魔王でしょー?魔王猫なのー?それとも聖獣なのー?』
「にゃ」
そりゃ正当進化が終わってからだから魔王猫だろ。
頑張れと書いた旗をフリフリしながら返答。
『そっかーダンジョンさんかわいそー』
ぜんぜん思って無さそうに言った!
「あ、マスター宝箱です」
ん!?道の真ん中に宝箱って罠じゃね?
「………にゃ」
「ですよねー、ミミック擬態下手かよ」
というか、ミミックまで出てきた。
「キュー!」
倒したら小さい宝箱ドロップしたー!とヤクシがはしゃいでるが、グレイと話してる途中で魔法撃って倒すんじゃありません!
「にゃぁ」
罠は無い宝箱だ。
「マスターが開けるべきだろ、ラック値的に」
「キュッキュッ」
ヤクシが早く早くと言うので手のひらサイズの小さい宝箱を開けてみる。
「にゃぁ……にゃん」
ちっちゃい扉だ………セーフティハウスだって。
扉のくせにハウスとな?トレーディングカードくらいの大きさのミニチュアドアだ。
「にゃにゃにゃ」
ダンジョンの壁にくっつけると大きくなって、扉を開けると部屋になって、中に入って扉を閉めると扉は見えなくなる。
扉の部屋はセーフティエリア状態でパーティーしか入れないけど、安心して寝泊まりできる場所になる。
なお、このセーフティハウスは魔石により強化可能、強化度合いで内装や設備が豪華になるらしい。
「うにゃ」
簡単に言うとぶっ壊れアイテムゲットした。
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