第177話 ギルド職員はエリート


俺の聖獣進化キャンセル事件に、色々言いたいことはありそうだったけど諦めたみたい。


ご主人の猫は気分がのらないときはとことんスルーしてくるから、しょうがないよ。の言葉で納得?したようだ。



それよりも、ニュースで野生動物が普通ダンジョンに入る場合は首輪に簡易免許証を取り付ければ入れるようにすることが決定したと報道されてる。


高村が動いたからか、進化した野生動物が居ることで慌てたのかは知らないが、日本にしては政府の動きが早い。


……というより、ダンジョン関係だからダンジョン庁だけで動いて内閣会議では事後報告してると思う。


ネットで内閣会議とかアップされてるから見てるんだ。獣人が出た時の会議はどんなんだったんだろ?って気になったので検索してみたら出てきた。


普通に国会議事堂の会議が動画投稿されてて笑った。何目的で動画あげてるの?


まぁそのお陰で見れたんだけどさ。


んで、ダンジョン庁の人はだいたいがやりました!とか、こうなりました!とか、過去形で話すんだよね。


多分、ダンジョン初期の頃の名残りなんだろうけど、ダンジョン関係の問題が現場から上がったら早急に対処することになってるんだと思う。その為のダンジョン庁、その為のギルド。


ギルド職員ってダンジョン関係全般に関係する激ムズ試験に合格するか、ある程度の知識があって腕っぷしが強いか、特殊な職業クラスやスキルを持っているか、などに該当しなきゃなれない特殊公務員らしい。



因みに高村は腕っぷしも強くて情報系ユニーク持ちで、そのユニークスキルで激ムズ試験も楽々クリアした超人らしい。実質ギルドやダンジョン庁を仕切ってるのは高村だが、高村はフィクサー的な立ち位置が良いらしい。


気持ちはわかる。


ご主人も今回役に立ちまくってるユニークスキルでギルド職員へのスカウトが来てる。


とりあえず、野生動物たちの登録が始まるから、ご主人は呼び掛けをしなきゃいけないらしく、今度の日曜にギルドにアルバイトに行くそうだ。


登録に来た動物たちへの説明も録音しなきゃいけないらしく、大変らしい。


動物側の言葉がアプリでわかるようになってて良かった……とご主人がホッとしていた。


まぁ、解り合えるスキルがなかった場合はダンジョンさんが何とかしていた気がしなくもないが、大混乱だっただろうから、日本の皆はご主人に感謝しろよ!

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