第161話 知力を上げてください
ご主人や現場責任者のオジサンに鳥が何故逃げたか推測を説明。
途端に現場責任者のオジサンに高村から連絡が入った。
「副ギルド長から知力の上がる魔石をミロク君に選別してもらって食べさせろと指示が来た」
「にゃ」
オジサンから言われたのでストレージから袋を出した。
やってて良かった選別作業!ステータスアップ系はそれぞれ100個ずつ袋に分けて保管してたのだ。
とりあえず100個あれば何か有っても足りるので、それ以外を売れるだろ?
因みに、魔石の大きさ別でも分けてるけど米粒魔石は売らないので何個あるかわからない。
今回は手っ取り早く普通サイズの魔石を用意してみました!
「うにゃ?」
「何個入れる?って訊いてます」
「キュー」
「あぁそうだなヤクシ先輩、食わすには起こさないとだな」
グレイが植物魔法で鳥獣人をグルグル巻きにして、ヤクシが作った土壁に縛り付けた。
「一先ず隠すべき場所は隠れたな」
……あ、そういや真っ裸だったな!あまりにも周りが騒がないからスルーしてたけど、誰もタオルさえ掛けてやらないって酷いと思う。
「うにゃ?」
『たぶんー?話せると思うよー?ダンジョンさんがーインプットしてると思うー』
言葉話せるんだよな?って訊いてみたマリモちゃんの答えに安心したが、知力の数値が近所のカラスに負けてんだけど?本当に話せる?
近所のカラスは食料確保のために単身小ダンジョンに入ってレベル上がってるんだけどさ?知力の数値だけなら魔法スキル無いのに三井のとこの銀より高いよ?
というわけで、目安はカラスの数値なんだけど、魔石を何個食べさせれば良いのかわからないな?
つまり、今、ここで、この鳥獣人で、検証しなきゃなのだ。
「あー!あぁー!ピーチャン!」
鳥獣人が目覚めて騒ぎ出したが、やっぱり会話にならない感じだ。
「にゃ」
グレイ、やれ。
「まず1個」
無理矢理魔石を飲ませると……ゴブリン魔石サイズ1個で知力が0.1増加。
「うにゃにゃ」
「効率悪いから小ダンジョンに引き摺って行ってレベル上げしてくる。らしいです」
普通なら魔石食べるだけで0.1も上がるの凄いと思うんだけど、今は即効性が欲しい。
『あー、小ダンジョンあるよー』
ナイスタイミングだダンジョンさん!
現場責任者のオジサンは悩みながらもゴーサインを出したので、蓑虫状態の鳥獣人に猿ぐつわして小ダンジョンに突っ込んだ。
俺とヤクシが引率するので、彼をちょっと畳んで……体育座り状態に固定して、俺が転がしてやれば虫は潰れるし倒した判定でレベルも上がる。
ヤクシが防御力アップのバフをかけてるので怪我もなく、ちょっと目がグルグルするだけの簡単パワーレベリング。
「ちょ、まて、やめ、ギャァ!」
ん?なんか言葉っぽいの喋った?
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