第148話 数は力だよ!


グレイ特製ホットドッグを食べて、食休みしてから柔軟体操して、ボス部屋にGO。



「あー……」


残念、オークキング御一行でした。



オーガ集団じゃないだけ良かったけど、ゴブリンキング御一行の大変さを思い出すとげんなりするよね。



「ヤクシ先輩、マスターも参加でいいよな?」


「キュ」


仕方ないよね。って……なんでヤクシの許可が必要なんだろ?


まぁ、いいか!ミロクも参戦するならそこまで危なくも無いでしょ。



「キュー」


「うにゃ」


なんかヤクシがミロクに雑魚オーク処理を頼んでミロクが了承してる。ヤクシの中ではミロクは僕らのフォロー役なんだね。


『マリモちゃんはーちょっとおっきくなってー、上位種狙うねー』



「じゃあ俺は颯人様が戦いやすいように間に入ってガードと魔法でやる」



「えーと、じゃあ僕はキング狙いかな?」


というわけで作戦は臨機応変だ。


部屋に入るとオークの召還が始まった、オークがでかいのもあって圧迫感が凄いし、こう、なんか、密集というか、行きたくない。


「うにゃ!にゃん!」


3密!ソーシャルディスタンス!とミロクが言いながら魔法撃って突っ込んだ。


跳躍して魔力板をうまく使って跳びながらオークの首を落としていくミロク。


やっぱり元の身体能力が違うよねぇ。


僕は頑張って三角跳びくらいしか出来ないし…………ミロク壁走ってない?いや、猫なら壁くらい走るのか?


忍者ならぬニャンジャだね!可愛いな?グレイにニャンジャぬいぐるみとか作ってもらって高村さんにグッズ提案しよう。


「颯人様?よそ事考えてないか?」


「あ、ごめん!ニャンジャぬいぐるみでグッズ販売とか考えてた!」


オークはすでに僕の中では弱いモンスターで、まだまだオークの壁は分厚いから首切る作業の気分になってた。


戦いに集中しなきゃ!


剣持ちだったり魔法使いだったりするけど、ただのオークだしグレイのガードがあれば僕は攻撃に集中できる。


ハイオークもパパッと倒して武器や魔法持ちハイオークを倒していく。ナイトはマリモちゃんが相手してるし、バフや回復はヤクシがタイミングよく入れてくれる。


……それにしたってミロクの討伐数が凄い。


召還されたオークやハイオークを首に一撃で倒してる。あれ、技名ひっかくなんだけど、おかしくない?初期技だよ?剣術で言うところのスラッシュだよ?


しかもヤクシはミロクにバフ入れてないし、ミロクはオークの攻撃に掠りもしない。


……僕もレベル上げ頑張ろ。


あと魔石も頑張って食べるし、小ダンジョンでスキル取得も頑張ろ。


そういえば、このボス部屋の宝箱ってスキル石が出る確率高いんだったよね?


ダンジョンさん、僕は魔力操作とか付与魔法とかが欲しいです!

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