第146話 探索者仕事しろ
二度見、三度見されたけど特に問題なくダンジョンに到着。
ミロクが交通ルールをちゃんと理解してたのは謎だよね。右折の時とか車線移動する時に念動スキルでオレンジ色の旗をフリフリして後続車に教えてたし。
「うにぁん!」
到着してから馬車をしまってミロクはテンション高めに行くぞ!ってうろうろぐるぐるしてる。
「ミロク、大きいままでうろうろされたら邪魔になっちゃうよ」
「にゃ」
そうだった、っていつもの大きさになったミロクを抱っこして、転移魔法陣でダンジョンの6階に移動。
「キュー」
ヤクシのお願いによって、またまたミロクは応援……というか、アドバイスのようなヤジのようなことをするだけになった。
いや、一応魔力板の練習とかやってるみたいなんだけどね?魔力操作ってなかなか難しいけど感覚派のミロクはやって覚えて調整してと僕より上手い。
というより、魔法型ドラゴン種であるヤクシよりも操作が完璧。
まぁ、ヤクシやマリモちゃんは初期基本スキルとして魔力操作あるんだけど、本能でやってるから結構雑なんだよ。
でもなぁ、またしてもミロクが戦力にならないなんて……オークの上位種とか出てくるからやっぱりレベル差によるモンスター強化入ってるし不安だなぁ。
「にゃ!」
「言われて出来りゃ苦労はしねぇっ!」
グレイが荒れてるなぁ、昨日タンクに変わったばかりだからてこずってるらしい。それをミロクがそうじゃない!とかミロクにしかわからない説明でドーンとか、バーンとか言ってる。
グレイもやっぱりミロクの説明じゃわからないのか文句言ってた。
バーンって何がバーンなんだろ?
『マリモちゃんもーバーン!』
「キュー!」
じゃあドーン!じゃないよヤクシ。
まぁ、オークパーティーが半壊してるからいいんだけど、地味に魔法の威力が強かったから危ないよ?
僕は魔法に巻き込まれる自信しかないからね。ちゃんと前見て魔法使ってね。
「うにゃにゃ」
「うん、ここのボスはオーガだね」
「うにゃ」
「うん、道中に出てくるのはおかしいね」
何故かボス部屋にしか居ないはずのオーガと、7階の途中で遭遇した。
「キュー?」
普通にイレギュラーなのでは?ってヤクシに言われて、それがあったかぁと納得。
「うにゃ」
納得したのにミロクに否定された。鑑定してみたがイレギュラー表示が無かったらしい。
『マスターダンジョンを鑑定してー』
「にゃ…………にゃ!?」
ミロクが鑑定結果を説明してくれた、なんでもこのダンジョンはレベル対応型ダンジョンだけど対応するのはレベル50からなんだとか。
『あちゃー対応型がーあるタイプのダンジョンかぁー……今までの探索者何をしてたのー?情報無かったよねー?』
「うまみのないダンジョンなんてレベルが高くなってからは入らないと思うぞ?」
「キュー?」
『マリモちゃんはー地味に世界樹のーデータベースもつまみ食いー?のぞき穴ー?魔苔は何処にでも居るのだー?』
自信無さそうに首を傾げてマリモちゃんが言った。
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