第142話 まだ中ボスなんだよ?
飛ぶ斬撃に出した本人が驚いてる件。
「えぇ?本当にセイッ!ってやれば出るんだぁ」
もうこれ言ったのが誰か丸分かり何だが?
「成功すると思ったからやったのでは?」
グレイが嘘だろ?って顔でご主人を見てるけど、まぁわからなくもない。だって周り吹っ飛ばしてって頼んでたのに成功するかわからない技出すんだもん。
これ、スカしたらカッコ悪いやつでは?
「キュー!」
そんなことより他の倒してー!ってヤクシが魔法撃ちながら叫んでる。
「あ!うん!」
「挑発!」
『マリモちゃんナイトやりまーした』
マリモちゃん、尻尾をトゲトゲさせてドラゴンテイルしてる。ドラゴンクロウやドラゴンダイブはしないのか?
俺もヌッコテイルとかヌッコダイブとか技名つけようかな?いや、俺の尻尾は繊細だからゴブリンぶん殴るとかしたら痛そう。
それにふっさふさのもっふもふだから、ご褒美になってしまうな!
でも猫パンチと猫キックじゃあ強そうな感じじゃないし、流石にブレスは吐けないけど……毛玉なら吐ける。
毛玉吐きをにゃんこブレスと名付けよう。
よくよく考えてみると、俺の技名ってひっかくとか体当たりとかでカッコいいのがない。
ご主人の真似して爪撃飛ばすか!こう、魔力を頑張って……セイッ!
「うにゃぁっ!」
シューティングミロククロウアタックだ!
「ダサいよミロク!」
「うにゃ!」
ダンジョンさんに寄せてみた!
ご主人に技名の文句を言われたが、無事に爪撃はとんだ。ご主人のより幅は小さいが、4本ほどとんだ。
『セイッ!ってやれば出るとかーマリモちゃんよくわからないんだけどー』
「キュー…」
やりたかったけど出来なかったドラゴン2匹が残念そうだ。因みにグレイはちょっと出て消えた。
「セイッ!……これ、魔力消費するね?」
「うにゃにゃ?」
当たり前、何を飛ばしてると思ってたの?
スラッシュとかと一緒で魔力消費だぞ。ご主人は40までレベル上げたいってまだ剣士だからレベルアップで魔力上がらないけど、魔石食べてるから普通の剣士よりは魔力値が高い。
それでも連発は厳しいって感じの消費量。
俺は魔石でまんべんなく上げてるし、レベルアップでは魔力と敏捷が優先的に上がる。
だから連発も可能なのだ!
「うにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃぁっ!」
……あれ?これは乱れひっかき?いや、ひっかいてはないから違うな。
「おぉ!だいぶ減ったね!」
「うにゃ」
雑魚はいいから上位種倒して。
グレイと一緒に未だに氷で阻害中のクイーンを倒してもらいに行き、ジェネラルやナイトはマリモちゃんとヤクシが相手をする。
俺は猫パンチでゴブリンの残党処……おい待て、ゴブリンリーダーは追加召還すんな!まだ中ボスのクセにしつこいぞ!
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