第138話 剣の訓練用スケルトン


スケルトンは頭カチ割らないといけないので、魔法推奨である。



まぁ、グレイは大剣でグシャーって感じだけどな!ご主人はさすがに魔法も使う。



「キュー?」


スケルトンは素手で勝てると思っているのか?とヤクシが言うんだが……それを言ったらおしまいな気がする。


「うにゃ」


経費削減と答えておいた。


「絶対違うと思うんだけど、何故かときかれたら答えられない」



「段階を踏んでるだけだと思うが?」



素手の次は剣士スケルトンだからな。槍とか魔法使いスケルトンも出てくるぞ。



最終的にはパーティーで出てくるからな、連携されると途端に厄介になる典型的なやつ。


ゴブリンもそうだし、スケルトンもだし、オークもパーティー作る。人型モンスターはこういうとこ厄介。



ただし、モンスター自体が強くなると群れない。人間と一緒だな!ソロ活動できるくらい強ければパーティー組まんだろ?


おっさんとかがそうだ。


ただし、パーティー組まないのとパーティー組めないは違うってことを忘れてはいけない。



ボッチにグループ作っては禁句なのである。


「剣士スケルトンが地味に練習相手に最適なんだけど……欲を言えばもう少し強いと良いなぁ」



ご主人がなんか言ってる。


学校で模擬戦とかやらないのか?スケルトンが練習相手とか、練習する友達居ないの?って思われそう。


「キュー?」


あぁ…ヤクシが言っちゃった。


「剣の打ち合いしてくれる友達は居ないね」


さらっと言った。友達居ないってさらっと言った。


えぇ?剣の打ち合いとか同じパーティーのタンクも一応剣使ってたじゃん。


「なんか、学校だと僕が強くてなかなか相手になってくれないんだよ」


……そういえばご主人って、おっさんに剣の訓練してもらってたんだもんな。実践慣れが必要なだけで弱くはないもんな。



「うにゃ」


ご主人はここでスケルトンといっぱい戦えばいい。


「うん、スケルトンって多様性があって対人の練習にもなるし、良いよね」


そんな対人鍛える必要無いけどな?相手にするのはモンスターだし、総合的に見れば相手にするのは獣型モンスターが一番多いんだからな?


……そっちは俺とのじゃらしで鍛えてるから良いのか。


「俺は練習にもならないんだが?」


グレイはね、剣を持っていようが槍を持っていようが、グシャーだからな。


「グレイはオークとかじゃないと打ち合い出来ないんじゃないかな?」


「うにゃ」


オークじゃ速さが足りない。ナイトとかジェネラルとかで良い勝負。


「つまりしばらくは大剣で潰すだけの作業か」



仕方ない、D級だもの。

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