えー?
第125話 三井家でのやりとり
友達の神木と肉系ダンジョンに行ったら、佐藤さんっていう狩人の先輩探索者に会って、衝撃的なことを言われた。
家に帰ってから、親父に聞いてみた。
「親父ぃ、知り合った探索者の先輩にテイマーのやり方で親父を参考にしたらヤバいって言われたんだけど?」
「んー?あ、そうかもしんねぇな!俺のテイマー技術ってユニークスキルありきだもんな!」
お、親父ぃぃっ!?
「マジかよ親父ぃぃっ!」
「何騒いでんのあんたは!」
「親父のテイマー話が全く役にたたないやつだったの今日教えてもらった!」
家のヒエラルキー最上位の母さんにチクる!
「……何を当たり前のこと言ってんのあんた?まさかあんだけ上級探索者調べてたのに自分の父親のこと調べて無かったの?」
……それとこれとは話が違うじゃん?
「親父のことなんて調べるより聞いたほうが早いし、俺の推しは神木さんと高村さんなの!」
「お父さんはユニークスキルでテイマーとして成功したのよ?つまり普通のやり方で成功したわけじゃないの、やり方なんて教わっても意味ないわよ」
マジかよ……
「えぇ…」
「わりぃな!」
親父が軽い。てか銀にめっちゃ悪いことしたじゃん!
親父ってちょっとしたしつけしたあとはテイムモンスターにお任せで戦闘の指示だけ出せば自由にやるって言ってたんだよなぁ。
ほら、ミロクのとこもそうだったし、そういうもんだと思ってたんだ。
学校ではテイムの仕方とか、基本的なしつけの仕方ぐらいしかやんねぇしな。
ん?あ、ミロクから連絡だ。
「最高かよミロク!」
小ダンジョンの魔苔の魔石なら知能アップ魔石だから食べさせるとよろし。と教えてくれた。
そうだよな、銀は元々頭いいし、コマンド教えるのと魔石あげるの同時でやれば結構やれる気がする。
「お?ミロクってあれか?友達の猫か?」
「親父知らねぇの?世界で一番有名な猫だぞ?てか、動画見ろ発表あったじゃん」
「一応見たぞ?でも俺に関係ねぇなって思ってそんままだな!」
いや、関係あるだろ?
「ミロクの動画ってフォレストドラゴンの特殊進化とかのってんのに関係ねぇの?」
そう言ったらピタッと動きを止めた親父。
「ミロクってテイム系のユニークスキル持ちで鑑定系ユニークも有るから卵から生まれる種類も特殊孵化のやり方もわかるんだけど?」
顔だけでマジで?って言ってる。
「因みにミロクは特殊孵化でフェアリードラゴン、特殊進化でフォレストドラゴンをテイムしてて、錬金術のスキルゲットしてユニークドールっていう人間そっくりなドールも持ってる」
「会いてぇんだけど!」
「高村さんと交渉しろよ」
高村さんの名前出した途端にシュンッとした。
上級探索者としては若い神木さんと高村さんコンビは当時やらかしまくってたらしい。
他の上級探索者たちでお灸を据えようとして失敗、たった2人に手も足も出なかったらしい。
その中に親父も居たのだ。
というわけで、高村さんが苦手なので親父は本部に行かない。ダンジョンの買い取りとかも他の支部に持っていく……まぁ地区跨ぐ程度だけど。
そんな親父が高村さんと交渉とかしない、他の上級や権力者なんかも高村さんと神木さんが怖いからミロクたちに手出ししない。
まぁ、逆に言えば恐ろしさを知らない奴らにはからまれるってことだけど、そこら辺はミロクがどうにかやるだろ。
物騒なドールも仲間になったみたいだし、心配はしてない。
まぁ、神木の人間関係の勉強にはなるし、ミロクと一緒に友達の家に遊びに来ないかって提案するくらいはしてやるかな!
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