第120話 21時就寝で夜中目覚めるやつ
デザートも終わってまったり中。
「にゃうん」
そういやご主人、これあげる。
取り出したのはイヤーカフである。錬金術アイテムなので、着けてるのを忘れるくらいに自然フィットなイヤーカフである。
「イヤーカフ?着ければいいの?」
「にゃ」
お守り的な幸運アップするやつ。
あと、錬金術で自動追尾カメラも作れたからこっそりご主人につけとく。
俺だけ成長記録があるのは納得いかないから、ご主人の成長記録も撮るのだ。
「ありがとう、錬金術楽しい?」
「うにゃ、にゃぁん」
楽しい。けどご主人と遊ぶほうがもっと楽しい。
「ミロクゥ!」
おぉぉっ!?ご主人!高速顔埋め腹ナデナデはくすぐったい!
思わず逃げた。
「あぁぁ……」
ご主人、顔に抜け毛がついてるぞ。ソファーに倒れこんだご主人の顔に前足でちょいちょいとやると、ご主人は前足の匂いを嗅ぎだす。
「肉球の匂い…」
「……お疲れのようで」
お腹いっぱいで眠たそうにしているご主人をグレイがチラ見してボソッと呟いた。ついでにタオルケットをご主人にかけて肩をポンポンしていった。
「キュー」
精神的疲労だろうねってヤクシが言いながら、リラックスの魔法を使ってる。
ついでにご主人の腹のとこに潜り込んだ。
ご主人寝ちゃったなぁ、寝顔撮ろう。ご主人だって俺の寝顔撮るんだから俺がご主人の寝顔撮っても文句は言わないはずだ。
添い寝はヤクシに譲って、俺はグレイとギルドホームページを見てる。
「……まぁ、元々何の知識も無しにダンジョンが突然現れたんだから、ここまでまとめられてたらたいしたもんだ」
新たに追加されたレシピは俺達が提出したやつだ。
その前の基本的な錬金術スキルについてや職業、ドールなど、知ってると便利なところが多数抜けてるらしい。
「うにゃ?」
量が多いけど出来そう?って聞くと、伊達に高性能ドールじゃないって自信満々に書き出しを始めてくれた。
よし、じゃあ俺はご主人が起きるまで設置型じゃらしで遊ぶか。
ちゃんと体力消費しとかないと夜中に起きて夜の大運動会を開催したくなるからな。
一応猫用の回し車もあるんだが、部屋中を駆け回るのと回し車じゃ楽しさが違うからな。障害物は楽しさには大事なんだ。
あのフローリングでの急カーブでツルツルするのも地味に楽しい。ちょっとはわわってなるのがスリリングで良いよな!
パルクールとか、猫になってから楽しさがわかったぞ!
うちにある設置型じゃらしは、床に吸盤で固定タイプとキャットタワーにぶら下がってるタイプ。
どちらも楽しく遊べるが、床タイプは床に寝転んでかみかみ出来るし、気を抜くと戻るから追いかけて掴んでかみかみのループが完成する。
まぁ、急にスンて飽きることもあるけど、そしたら箱に吸い込まれて落ち着いてから魚型クッションを蹴り蹴りするのだ。
「むぅ?あれ……寝てた?」
「キュー」
マスターの肉球嗅ぎながら寝たよってヤクシが教えてるけど、自分が魔法使ったことは言わんのか。
「うにゃ」
ご主人寝るならベッド行こ。
「…そうしよっかなぁ」
時間はだいぶ早いが、ご主人は寝るようだ。グレイが後の事はやるから歯磨きして寝なさいって言ってる。
「ふぁ……ごめん、よろしくぅ」
というわけでご主人が就寝。俺も今日はお昼寝時間短いし、ご主人のベッドで就寝。
明日はまったりしたいなぁ。
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