あー、うん。
第110話 夏休み突入
本日から夏休み。宿題は貰ってから地道にやってきたのでほぼ終わってる。
あとは感想文とかD級ダンジョンの攻略レポートとかだ。
旅行もあるし、今年はなんとなく忙しい夏休みになりそうな予感。
家は快適空調設定だから良いけど、外は暑いので、ミロクは外に出るのを嫌がる。
ヤクシたちにミロクのプリチーな肉球が焦げる!って言ってたけど、マリモちゃんが魔力ガードしてるから平気でしょ?って言ってた。
その魔力ガードの説明動画もなんだか話題になってたよね。
コメントに出来ないんだが?とか難しいとか書かれてた。高村さんが出来たってコメントしてたけど、あの人は参考にならないとか騒いでたなぁ。
やっぱりミロクはスッとしてフワッでピタッって感じって説明だったから、細かいことはマリモちゃんが話してた。
あとはミロクが中級クラスの探索者にランクアップしたよ。
魔女の家でガリガリビリビリ楽しかった!とか報告されて、首を傾げたね。
今はそこで手に入れたらしいレシピ本を床に寝そべって後ろ足を伸ばしてクロスさせた可愛い格好で読んでる。
「うにゃ」
目的のレシピを見つけたらしいミロクは、ヤクシに手伝ってもらいながら錬金釜を取り出して……
スパイダーシルクとヤクシの抜け毛と……あの白いふわふわは綿花かな?を入れて、錬金スキルを発動しながら猫じゃらしでぐるぐる中をかき混ぜた。
猫じゃらしって先のほう細いけど混ざってるのかな?言えばお玉とか渡すのにね?
そして、ピカッと軽く光ってミロクが中から布を取り出した………何であの素材量で手芸屋さんとかで見る布ロールが出てくるんだろ?錬金釜の大きさより大きいし。
その布を一部切ってまた釜に入れたミロクは追加で紺のインク壺と青い草と赤い草を入れてスキル発動。
「にゃぁん!」
ご主人の快適長袖防具服出来た!…って僕の服!?
驚いてる間に布をまた投入して、スライムの表皮と黒のインク壺と青と赤の草を投入して、スキル発動。
今度はチノパンっぽいのが出てきた。
「うにゃにゃ」
「ヤクシの抜け毛で防御力が高い服が出来たんだ……で、僕にプレゼントなの?」
「うにゃ」
あ、そういえば……明日僕の誕生日かぁ。
「にゃにゃ」
「キュー」
『マリモちゃんも探したのー』
どうやらレシピ本から布を作るレシピを探すのが大変だったらしく、とりあえずD級ダンジョンで色々持って帰りながら探してたらしい。
ギリギリ間に合ったとミロクが前足で額の汗を拭う動作をしたけど、猫って額に汗かかないよね?
「ありがとう皆、嬉しいよ」
いや、自分でも忘れてたけど普通に嬉しいな、これ。
……因みに、後でこの服のスペックをミロクが鑑定書作って教えてくれたんだけど、フェアリードラゴンは抜け毛でも防御力はさすがドラゴンって感じで、上級探索者が使うような装備レベルな服だった。
ミロクは僕が何と戦ってると思ってるんだろうか?
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