第107話 中ボス戦
どんどん進んで5階の中ボスはダンスホールっぽい部屋で壁が鏡張りだった。
真ん中には剣士風のドールと魔法使い風のドールが居た。ついでにフェアリー各種。
とうとう戦闘用ドールが出てきた!今までは数が増えただけの助手用ドールだったからな!
料理人ドールとか庭師ドールとか種類は増えたけど、戦闘力もドロップ品もお察しレベルだった。
だがしかし!俺達はそんなドロップ品の中から秘密兵器をゲットしたのである。
そう、虫取網だ!
これでフェアリーたちは一網打尽に出来るのだ!
ゲットした後の道中でも大活躍だった。
使うのはマリモちゃんだけで、ヤクシは魔法で広範囲バインド系を開発してたけど。
そもそも虫取網を持って振り回せるのがマリモちゃんだけって話なんだ。念動で動かせるけど、俺は叩いたほうが速いし。
というわけで、フェアリーはマリモちゃん担当でヤクシは魔法勝負したいらしくて魔法使い担当、俺は剣士担当となった。
まぁ、見た感じご主人よりも弱そうな剣士ドールなので負ける気がしない。
マリモちゃんがフェアリーを捕まえてプチッとやってる間に、俺は剣士風ドールのコアの位置を確認して、振り下ろされる剣を軽く避け、コア目掛けて魔力爪を差し込んだ。
「うにゃにゃーん!」
終わったいちばーん!
「キュ!?」
『フェアリー手伝ってー』
「うにゃ」
ヤクシは競争だったのかと驚き、マリモちゃんは手伝いをお願いしてきた。
俺は甘やかさない主義なので、マリモちゃんには自分で頑張りなさいと言って観戦モード突入。
魔法使いと魔法の相殺合戦を楽しんでいたヤクシは、待たせているというので焦ったのか、高火力で魔法を使ってドールを破壊した。
マリモちゃんはマイペースに、夏休みの小学生の虫取のようにフェアリーを追いかけてる。
『てやー』
気の抜ける掛け声で最後のフェアリーを捕まえて倒して中ボス終了。
ドロップ品を収納して、宝箱もオープン。
「うみゃあ!」
錬金釜だ!
……宝箱よりデカイサイズなのはもうこの際気にしないことにして、見た目は派手な茶釜。
オパールみたいな、光加減で不思議な色合いになるマット塗装された銀色の茶釜に、所々宝石が嵌め込んであるのだ。
サイズ的には大きめの土鍋くらい?
これにドールの素材入るか疑問なんだが?普通に錬金術全般に対応可能な錬金釜って鑑定結果だけど。
あれか、宝箱みたいな不思議空間なのか。
というか、もうこれだけで俺の用事終わった感じあるな?
でも、ここまで来たらもっと魔女の家ダンジョンを楽しみたい気もする。
というわけで、探索続行……の前に休憩でお水とにゃーるを頂いた。
「うにゃにゃ」
次からは多分戦闘用ドールが出てくるだろうから気を付けような、と注意して次の階層へ向かった。
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