第105話 魔女の家ダンジョン
頑張ってドロップ品を拾い集めたあと、残った書籍等を確認した。
錬金術のレシピ本だったりして持って帰れたので全部回収。
大満足で部屋を出た。
階段のある部屋を見つけたけど、のっぺらぼう執事人形と数匹の羽虫?
いや、よく見ると小さな人に羽がついてた。
「うにゃにゃ?」
そういえば、何かの本で妖精の姿揚げって料理があったけど美味しいのかな?
「キュ?」
ヤクシも美味しいの?って妖精を見てる。
『モンスターはー倒すと消えるからー姿揚げには出来ないよー?』
あ、確かに!
何かのっぺらぼう執事が、なんて残酷なことを!?みたいな雰囲気出してる。ついでに妖精は数匹で固まってプルプルしてた。
「うにゃ」
残念。
「キュー」
ヤクシが食べられないならいいやってサクッと倒してしまった。
ドロップ拾って階段に向かおうと思ったら、何かのスキルが反応した。
何かどうしても壁の絵が気になる。
ジーッと見ると、どうやら隠し宝箱のギミックらしい。額縁を時計回りに上下逆になるまで回すと、カチッと音がして絵が落ちた。
ガタンッ!と落ちてきたのでビックリしてちょっと跳びはねたり走ったりしたけど、部屋がぼろぼろになっただけだし問題ない。
しょうがない、猫は基本的にビビりなのだ。ビビりなのに好奇心に逆らえないのが猫なのだ。
俺が落ち着くまでの間にヤクシとマリモちゃんが壁の穴から宝箱を引っ張り出してた。
宝箱は基本的にラック値が高い俺が開けることにしてるからな。
罠を確認して、オープン!
「うみぁ!」
錬金術のスキル石だ!
やったね!とりあえず1つはゲットだ!
これは俺が覚える、ヤクシは欲しいみたいだが、マリモちゃんはいらないらしい。
俺がマスターだけど、育成に関しては各々にお任せなのだ。
さぁて、階段下りたら壁紙が違うだけの廊下だった。微妙にドアのデザインも違う。
そして、廊下にのっぺらぼ……あれ?鼻がある?あと目のところをちょっとへこませてある?
うっすら顔がついたメイドや執事人形がうろうろしてた。
モンスター名がドール2なんだけど、適当過ぎやしないか?ダンジョンさぁん?
いや、でも、うっすら人形とドール2ならドール2のほうがまだマシかな?
あと、俺達が階段に居るからか、チラチラ俺達見ながら箒で床掃いたり、食器の銀ナイフ磨いてる。
「にゃ」
廊下で食器磨くな。と嗜めてみたら、慌てた様子でササッとナイフをしまってた。
『使用人設定ならーもう少し上手くロールプレー希望ー』
マリモちゃんが辛辣だった。
ヤクシは気にせず駆けてって、まずは厄介な燭台モンスターから倒してる。
俺とマリモちゃんも負けじと参戦。
メイドからバケツが出て、執事からはカトラリーセットが出てきた。
もしかして、ここのダンジョンってドロップ品が渋いのでは?
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