みゃぁ?
第103話 次の目標
地獄の悪臭ダンジョンをクリアしたので、高村に伝えたらあと2つはD級ダンジョンをクリアしてくださいって言われた。
この近くにあるD級ダンジョンはどこも微妙な距離だ。
「みゃぁ?」
ヤクシとマリモちゃんにどこにするか相談すると、ヤクシは猛獣系ダンジョン、マリモちゃんは木材ダンジョンが良いと言われた。
「にゃあ?」
『別にー、植物モンスターにー、仲間意識無いからー』
木材ダンジョンってトレント系とか寄生植物とか食人植物系が出てくる擬態からの奇襲攻撃が注意点なダンジョンだ。
しかも木材ダンジョンって通称なのに木材は嵩張るから収納鞄とか無い、D級レベル帯の人達は捨てていくんだって。
『マリモちゃんがー、植物系の頂点ってとこ見せるのー!』
「うにゃ」
でも、俺達にとって得るものが無いから遠慮したいのが俺の気持ち。
「にゃにゃん」
俺は錬金術スキル石が出てくる魔女の家ダンジョンが良い。
運が良ければ錬金釜もゲット出来るらしいし。
『そういえばー錬金術欲しいんだったー』
「キュー」
錬金術ゲットしたら木材ダンジョンにも行けばいいよってヤクシが言うので、どうせなら3つ行っても良いよなってことにした。
俺達にとって初級のダンジョンは危険度が低い遊び場みたいな感覚になってる。
魔力防御や、物理耐性とかが優秀過ぎた。ついでにヤクシとのじゃれ合いでも防御力とか上がる。
ドラゴンとのじゃれ合いなので妥当だ。生半可な防御力ではヤクシと遊べないのだ!
というわけで、まずは魔女の家ダンジョンに行くことにした。
移動は少し大きくなってから屋根移動だ。
魔女の家ダンジョンは、ドール系だったりフェアリー系だったり無機物系だったりとモンスターも多様で、罠もある。
面倒なのは罠と無機物系モンスターだ。本や燭台等が動いて魔法で攻撃してくるのだ。
ダンジョン内が屋敷風になってるので家具とモンスターが分かりにくいらしい。
気配察知で解決するので問題ない。
「うにゃ?」
中で爪研ぎしたら怒られるかな?って呟いてみたけど、ヤクシもマリモちゃんも首をかしげるだけだった。
いや、ご主人の家では我慢してるけど、壁紙とかビリビリしてみたいじゃん?
木製の机の足とか、ガジガジ噛んでみたいし。
本のモンスターならびりびりにして良いんだよな?
「うみぁ!」
うへへ!やってやるぜ!カーテンとか登ってみたかったんだよ俺は!
「キュ?」
『うーん、猫のイタズラ好きのとこがー大爆発な感じー?』
魔女の家に俺の爪痕を残してやるぜ!
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