第89話 胸焼けしないか心配なだけ


2階をうろうろしまくって、属性スライム狩りを機械的にこなす。


とりあえず魔石はストレージにポイポイ。


ストックは99で……いや、普通に切りよく100かな?うん、ご主人の分もだから200居るな!何個食べたかわからないし、切りよく200個集めよう!


お、3階への階段発見!数は……それぞれ50前後だな。


「うにゃ」


1周で50前後だからあと3周はしなきゃだけど、ご主人の帰ってくる時間だから終わり。


「キュ?」


食べるのが大変では?ってヤクシに言われて気がついた。


属性スライムの魔石って小さめのミニトマトくらいなのだ。


『食べ終わってからがー、良いと思うのー』


「にゃん」


それもそうだ、と納得した。


とりあえず有る分をご主人と分けて食べよう。


帰り道でリポップしたスライムをしばき倒して家に帰った。


ご主人が帰って来たので、入れ物を用意してもらい、その中に魔石をざらざらと出した。


「え?どうしたのこれ?」


「うにゃ」


物理耐性や魔法耐性が上がるのでご主人食べなさい。


「え、この量を?」


「うにゃ」


数日に分けて良いので食べなさい。


思わず前足で床をタシタシしながら言ってしまった。


「いや、食べるけどね?」


ご主人が俺の脇に手を入れて持ち上げようと……おぉ?ご主人?胴がめっちゃ伸びてるんだが?


持ち上げ無いのか?後ろ足がつく程度に持ち上げてどうした?


「え、凄い伸びる……」


「にゃ?」


「あ、ごめん。思ったより伸びてびっくりした……僕よりミロクが食べなきゃだよね?」


「うにゃ!」


勿論俺もご主人と同じだけ食べる!


「良かった、人間より猫のほうが耐久性無さそうなんだもん」


ご主人?伸ばしたままなのはスルーなの?あ、もう良いの?今度は抱っこ撫で撫でタイムか、もっとやれ!


「キュー」


ヤクシが、俺は既に車にぶつかっても無傷なくらい頑丈だって………マジで?


「そうなの?」


「にゃあ?」


いや、訊かれてもわからんよ?


「キュ」


『マスター頑丈上がる魔石食べてー物理耐性まで上げたでしょー?』



そういや食べてたね。


『今のマスターはー、オーガくらいならー殴られても無傷なのではー?』


「マリモちゃん、多分ミロクはオーガの攻撃当たらないと思うよ」


「キュ」


ご主人、ヤクシにまでそういうことじゃない。とか突っ込まれてるよ?


にしても俺は既にタンクポジレベルで頑丈だったのか……


「うにゃ」


まぁ、心配いらないみたいだけど、俺も魔石食べるからご主人も頑張って食べてね。


「……ちょっとずつ食べるよ」



時々魔法の魔石も混じってるから、知らないうちに魔法も覚えるかもしれないけど耐性は大事だから!


おっさんのお守り要らないくらい頑丈になろうな、ご主人!

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