第88話 素材確保は基本カンスト勢でした
スライムダンジョンの2階は洞窟型だった。
統一性無いな?と思いながら進むと、赤いスライムが3匹出てきた。
「にゃ」
火のスライムでファイアーボールを撃ってくるスライムと鑑定結果を報告。
一応鑑定結果を報告してから倒すって癖をつけてるのだ。
しっかし、属性スライムになっても初手体当たりなのは変わらないんだな?
ひらりと躱して猫パンあっつ!?
「にゃ!?」
「キュ」
ヤクシに魔力でガードしとかなきゃ駄目だって注意されてしまった。
いや、お前らが普通に尻尾アタックで倒してたから大丈夫だと思ったんだよ?まさか素で熱さ感じて無いとか思わないじゃん?
そういやコイツらドラゴンだわ、猫とは違うんだった。
『マスターはー、うっすら魔力を纏う練習したほうがー良いのよー?ドラゴンはー本能で魔力ガード自然発動って忘れてたのー』
ほむ、成る程。うっすら、魔力ガードね。頑張る。
「うにゃ」
いや、出来るけど継続するのが難しいな?これは無意識でやれるようにしなきゃなやつだから頑張るけど。
とりあえず魔力ガードして猫パンチすると、熱くはなくあたたかい感じだった。
これ、密度とかも後々上げてかなきゃだ。くっ、ドラゴンを超えるスーパーネッコの道は遠い。
続いて風とか土とか出てきたので普通に倒しながら進むと、ちょっとした広場っぽい所に各属性混合で10匹のスライムが出た。
しかもコイツら一斉に魔法を撃ってきたのだ!まぁ、躱すけど。
「にゃ!」
魔法の速度遅い!
「キュー」
ん?俺が速いだけ?そうなの?
『マスターの眼は特別だしー、マスター素早いでしょー』
あぁ、うん。俺猫だから瞬発力ありありだったな。これ人間だったら大変だったかもしれない。
でも、ヤクシとマリモちゃんみたいに前足でペシンと魔法払うの見てるとスライム可哀想だなって思う。
それでもスライムを倒して、この広場でちょっと休憩。
スライムの魔石は物理耐性とか属性別の魔法耐性とかなので、積極的に食べようと思う。
「うにゃ?」
というか、お前ら耐性上げる必要ある?ってドラゴン2匹に訊いたら、経験値が微増するんだって。
……もしかして俺のレベルアップが早いのは魔石食べてたからか?
………うん、そのうち誰かが気がつくだろ。そろそろ俺からじゃなく人間から新発見聞きたい。
前足伸びー後ろ足伸びーよし!休憩終わり!
「うにゃにゃ」
とりあえず俺やご主人の耐性上げときたいからスライム魔石を沢山確保したい。
「にゃ!」
周回だ!2階のスライム狩りまくって入り口戻ってリポップした奴も狩るぞ!
……何でヤクシとマリモちゃんは変な奴見るような目で俺を見るの?
え?ダンジョンは命懸けだから前に進むのはわかるけど同じとこ何回もリポップ待ってまで狩るのはアタオカ?
ダンジョンで周回は当たり前では?アイテム出るまでやるんだよ?妖怪1足りないとか居るんだよ?
「にゃん」
やるんだよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます