第81話 スライムダンジョン
ギルドでお話したあと、タンクオジさんがオススメの初級ダンジョンを教えてくれたので、行ってみることにした。
通称スライムダンジョンだ。
スライムはドロップでたまにスライムゼリーやらスライムの表皮やらが出るらしく、ビニール等の代用品になるので残してるダンジョンだ。
因みに2階には属性スライム、3階には毒や酸のスライム、ボスは金属スライムらしい。
ボスのスライムはランダムで銅やら鉄やら変わるらしく、嫌がられるのは岩スライムで喜ばれるのは金スライムだ。
1階に入ると草原になっていた、疎らに人が居て、あちこちにスライムがポヨンポヨンしてる。
「キュー?」
「にゃ」
スライム多くない?ってヤクシの言葉の通り、2m感覚でスライムが居る感じ。
1人2~5匹のスライムと戦ってる。
しかもリポップが早い、止め時がわからない、ドロップ品を拾う暇がない。
そんな感じの人が沢山居るなぁ?
んー?
「うにゃー!」
半分くらい水餅だ!つまりノンアクスライムだ!
しかもアクティブスライムも体当たりか水鉄砲しかしないやつ。
という説明をヤクシにして、俺達もスライム狩りをすることにした。
ユニークスキルを調整して、水餅を緑表示のスライム、アクティブなのを赤表示のスライムで、ゲームの名前表示みたいに頭上に見えるようにした。
因みにユニークスキルの調整は勘で出来ると思ったのでやったら出来たやつ。
テイムもユニークだし、繋げる感じでヤクシにも同じの見せ……られたな!
「キュー」
え?そんなんだからダンジョンに目をつけられるんだって?
「にゃー?」
でも便利だよね?って訊いたら素直に頷いた。認められて偉い。
というわけで、アクティブスライムだけ狙って猫パンチ。今は大型犬位の大きさ!
ヤクシが体当たりしてきたのをドッジボールみたいにキャッチして、肉球で挟んでパチュンと潰してた。
「キュ!」
どうやら感触が面白かったようで、スライムを次々捕まえてパチュンパチュン潰してる。
あれか?水風船潰し割る感じか?
試しに踏んでパチュン。
「うにゃ?」
にゃんだこれ?
「にゃー!」
楽しい!ゼリーとかぐにゅって握り潰す感じとパツンと弾ける感じが楽しい!
水餅とはまた違った感触だったのだ。凄くどうでもいい新発見をしてしまった。
パチュンパチュンプニュンとたまに水餅も混ぜながら踏むこと沢山。
ストレージにはスライムのドロップが結構溜まった。
まぁ、自分で鑑定するしドロップ品の新発見があったら高村に教えてあげよう。
とりあえずそれぞれ半分くらいギルドで売って、帰った。
暫くご主人の夕飯にゼリーのデザートが増えたのは言うまでもないだろう。
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