第65話 3人以上は御遠慮ください
「午後何か用事あるか?」
昼御飯がすんでまったりしてたら三井君に聞かれた。
「特に無いよ?」
「んじゃ午後は公園行かね?」
まぁ、確かにゲームセンターだとお金がね、出ていくだけだし。
「うん、行こう」
というわけで、健全な学生である僕たちは公園に移動した。
ミロクが何故か準備万端で、レジャーシートにクッション、オモチャ各種、いつの間に用意したのかバドミントンの道具に猫トイレまでストレージから出してた。
「にゃうん」
「こんなこったろーと思ってただって」
「猫に行動の先読みをされていた…」
「キャンキャン!」
「キュー!」
あぁ、銀とヤクシがじゃれて芝と砂が!今日はお風呂入れなきゃ。
ミロクはクッションの上でおやすみ中だ。
「んじゃやるか!」
三井君はバドミントンをやる気満々でラケット振ってる。バドミントンとか初めてなんだけど?
「軽くラリー続ける感じな!」
落とさなければ良しってことだね。
軽くの言葉通り山なりに落ちて来たシャトル…だったかな?打ち返す。
ベシッ!
「あれ?」
「神木、下から軽く当てる感じで大丈夫だぞ!」
成る程。三井君の言う通りにやってみると、綺麗に山なりにとんでった。
三井君の立ち位置からはずれたけどね。
「神木、あれか!2人居なきゃ出来ない遊びは初めてか!」
「うん!授業でやらない限り初めてだね!」
「じゃあ今度他の奴等も誘ってスポーツ系の遊び場行こうぜ!」
「うにゃ!」
「え!ミロク無しで!?」
突然起きたミロクが、ご主人のみで!と言ったからビックリしてしまった。
「お、おぉ?別にミロク達が居ても大丈夫だとは思うけど居なくても困りはしな…いや、いきなり大人数でミロク達無しだと神木は困るか?」
え、大人数ってどのくらいを想定しているんだろ?僕と三井君と他2人で計4人?
「とりあえずいつもの5人だろ?ついでに配信系探索者志望の奴等もお前と話したいとか言ってたし……」
想像を軽く越えてきた!
「無理」
「……どこからが?」
「こう、学校じゃない場所で5人に話しかける勇気が……」
三井君はほら、ぐいぐいくるから、話を振ってくれたら答えなきゃってなるし、ちょっと慣れた気はするんだけど。
「よし!無理だぜミロク!」
凄い笑顔でミロクに話をふったね?え?僕と相談する場面なのでは?
『友達5人、ミロクとヤクシ付きでなんとか?』
「大丈夫だぜ!スポーツ系のとこは探索者も客層だからテイムモンスターとかオッケーだしな!」
『友達の予定もわかったらミロクに連絡頼む』
「了解!」
………あれ?僕の意見は?
「にゃ!」
あ、はい。コミュ力鍛えなさいって言われちゃった。
僕、そんな心配されるほどコミュニケーション能力低くないと思うんだけどなぁ……
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