第60話 卵鑑定
というわけで、無事に予定も決まったのでご主人が夏休みに入る前に卵鑑定を終わらせることにした。
おっさんの立ち会い?謹慎の時点で無しだ!
ただ依頼として出てるので、鑑定結果は報告書で出さないといけない。
ギルドの応接室にパソコンとプリンターを持ってきてもらい、パソコンには報告書のテンプレートを作ってもらって俺が入力することになった。
それを印刷すれば、その報告書はヤクシが卵に貼りつける。
先ずは5個ずつ並べてヤクシが番号をふっていく、その番号を入力して鑑定開始。
くっ!しょっぱなスライム出た!スライムは特殊孵化の数が多いのだ!くそぅ!プリチーなにゃんこハンドではブラインドタッチなど無理だ!
……念動で動かしてポチったほうが速いな?
俺は入力作業が少し速くなった!
スライムの次はゴブリン!進化先は多いが特殊孵化はそんなにない。
次はスケルトン…スケルトン!?スケルトンってアレだよな?骨?卵から骨?
次はウルフ、これも特殊が多いやつ。
ウサギに蛇に鯉……鯉?いったい何処のダンジョンから鯉の卵なんて拾ってきたんだ?
水系のダンジョンじゃないと魚はでないよな?おっさんモフモフモンスターの卵探しに行ったんじゃ無かったのか?
ワームにトカゲに魔苔……魔苔が卵から出てきてどうしろと!?
しかも特殊孵化がフォレストドラゴンって、魔苔!貴様やっぱりヤバいやつだったんじゃないか!
えーと、木偶?カラクリ?ゴーレム…はまだわかる。木偶とカラクリは特殊孵化というかカスタマイズに近いな?てか出たダンジョン何処だよ!
「キュー」
「にゃ」
ヤクシも気が付いたようだ、10個をこえたが、未だ卵がカブってない。
偶然の可能性はあるがおっさんだしなぁ…
ダンジョンでモンスターを直接テイムすればいいのに卵採ってきちゃうおっさんだしなぁ…
確かに直接だと難易度は上がるから大抵は卵からだけど、おっさんなら殺さず捕まえるのも簡単だろうし……きっとこだわりたかったんだよなぁ。
……あ、26個目にしてようやくカブった。
ウルフだな。ウルフのページを再印刷っと。
お?ウルフ、熊、ウサギ、ウルフ、鹿、虎、虎、虎。
モフモフ系ダンジョンなのかな?
再印刷で楽だからカブリは大歓迎だぞ!
しっかし、ハウンド系とかドッグ系はあるのに家猫系はないんだな?キャットとは名ばかりの山猫系ならあったけど、やっぱり家猫系は戦闘向きじゃないからかな?
いや、でもネズミ系はあるんだぞ?ラッキーラットとかそういうの。
……いや、おっさんに家猫系モンスターの卵が来てないだけかもしれない。
いや、家猫系モンスターってなんだ?モンスターなのにお昼寝してる姿しか想像できないな?
やっぱり居ないかもしれないな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます