第8話 私カフェ親睦会に出陣
新店オープン前、研修は近隣の店舗で別れて行われていた為、一緒に働く同期達とはほとんど会った事がなかった。
オープン前に顔合わせがてら親睦会があるという事で会社勤めを辞めてから数年ぶりの大人数での飲み会。緊張とわくわくでお店に出向く。
結果からいうとこの飲み会は思い出したくない苦い思い出となった。
馴染めなかったから?誰かに嫌な事を言われた?
否、はしゃぎすぎたからだ。
アルバイトの親睦会なのでほとんどが10代後半〜20代前半の若者達。
初対面の大人と若者が混ざり合う状況で遠慮がちにぎこちない会話が続く環境に耐えられなくなり何を思ったのか司会ばりにその場を回し始めた。
もちろんそんなスキルは私は持ち合わせていない。しかしその時はその盛り上がらない状況をなんとかせねばと謎の使命感にかられお酒を飲み無神経に話に割り込んだ。
防衛本能なのか当時何を話したか記憶から消してしまった。撮った写真もはしゃいだ自分の顔が醜すぎて全て消した。後日仲良くなった一人から、飲み会の日の印象が悪すぎて最初は嫌いだったと言われた程だ。何をしたんだ私。
これが発達障害の症状なのか元来の調子乗りの性格のせいかわからない。
しかし、この大失態のおかげでその後の飲み会での立ち振る舞いが大きく変わり、今では聞き役に徹するスタンスに変わった。
人は失敗から学びを得る。思い出したくないがその後の人生に役立つ貴重な体験だった。
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