第4話 私がカフェ店員になる前〜家族編

そもそもなぜ30代になっても発達障害に気づいていなかったかというとシンプルにADHDというものを知らなかったという事がある。


自分は変わり者のダメ人間だという自覚は多いにあった。が、個性の範囲だと思っていた。


なぜなら家族の中では私はかなり常識人の部類だからだ。


以下家族紹介


父…借金癖、女癖、酒癖全て悪いハットトリック亭主。幼少期からまともに会っていない。恐らく企業に勤めた事はなく自営で様々な仕事に手を出すが基本続いてないと思われる。母が父を嫌いすぎて会話に出すのがNGな為情報が少ない。唯一覚えてる思い出は動物園にてライオンの堀の中に笑いながら落とそうとしてきた事。でもなぜか憎めない人だった。(生きてる)

今は20歳下の彼女のヒモとして生活しているらしい。


母…お嬢様として順調な人生を歩んでいたが父と結婚した事により修羅の道に。無事離婚したものの何かがぶち切れある日突然働く事を拒否。シングルなのに専業主婦に。毎日掃除しているのになぜか部屋はゴミ屋敷だった。(整理整頓が苦手な私のせいでもある)家の生計を祖父の遺産で賄うものの、すぐに底をつき電気代ガス代を滞納し、よく止められてしまううっかり屋さん。母の名前で契約できなくなり、当時高校生の私の名前で契約した後も滞納した為、大人になってからローンが組めずぶち切れた事も。そんな極貧状態でも私が道を外さなかったのは愛情はしっかり注いでくれていた。不満は大いにあるがどんな時も味方でいてくれる母の存在には感謝している。


長姉…超絶ぶりっ子&ヒステリック。彼女以上に空気を読めない人物を見た事がない。街中で稀に見かける人目も憚らず大声で喧嘩してる人、あれが自分の姉だと想像してほしい。主に人間関係のトラブルで職を転々としている。毎回職場で妬まれて虐められるとの事だが恐らく姉が悪い。姉の車で旅行中に大喧嘩し旅行先に置いていかれた過去がある。夫とは何年も口を聞いてないらしいが、SNS上では幸せなセレブ妻を装っている。LINE漫画なんかにでてくる痛い女を地で行く女。


次姉…家族の中ではまともな人物。元ヤンで高校在学中に息子を出産、一年後に離婚。めちゃくちゃ口は悪いが面倒見がいいので我が家の中では珍しく友人が多い。彼女がいなければ貧乏な上に大病を繰り返す両親を捨てて逃げてしまっていたかもしれない。しかしパチンカスなところがたまにキズ。過去にお金を盗まれた事があり何年か口を聞いてなかった。すぐにバレる方法で盗んでいた事から衝動性が高く計画性がない事がわかる。無事に返金してもらい和解済み。


…以上が愛すべき家族達。犯罪者が出ていないのが救いだと思う。(家庭内の犯行は除く)


発達障害は遺伝すると言われていて家族全員検査したら漏れなく何らかにひっかかるだろう。

しかし検査をすすめる気にもならないし、したところで彼らは何も変わらない気がしている。


自身の発達障害の事は家族には話していない。

家族も生きづらさを抱えて生きてきたのだろうか。憎らしいようで嫌いにはなれないのは家族だからというより同じ境遇で生きてきた同族意識があるように思う。


家族の事を好き放題書いたが私も大概なのです。長くなったので次の章で。

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