第3話 私、カフェ店員になったよ

ネットでエントリーした翌日店舗から連絡があり、仕事そっちのけで最短で面接日を設定してもらった。


当時倍率が高いと言われていた某カフェの面接対策を調べ倒し作戦を練りに練る。実は某カフェにはほとんど行った事がなかった為系列店舗にでかけ店員さんを観察し、教科書のような志望動機を完成させる。

普段無気力だが興味がある事への行動力は早い。


就活以来の面接で10年ぶり。アルバイトは15年ぶりだった。


ガチガチに緊張していたが、あえて緊張を隠さずありのままの自分で挑んだ。


発達障害を認知してから知った事だが、深い関係性を築くのは苦手だが初対面時に人当たりを良く装うのが得意なのは発達障害あるあるらしい。この時も苦手を克服し、成長したい事をアピールして企業が求める人物像を自然と演じていた。


面接対策が身を結び?無事憧れのカフェ店員に合格。(出来すぎた志望動機の嘘臭さは恐らくバレていたが。)


この時面接してくれた店長の期待を裏切っていく事になるのだが…本人も気付いてない事を面接で見抜ける訳もなく。すまんな…。


こうしてやる気だけは満ち溢れたアラサーADHD店員が爆誕した。

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