第8話 まだまだまだまだある聖武器
「飯の救世主英雄王ダァンサービオが使用していたのは、聖塩ネオフホテグジオだラギ」
魔物ユブイエインラギがそう言った。
「聖塩? なんだそれは?」
「料理にかけると、とてつもなく美味しくなる白い粉だラギ」
な、なんだそりゃぁっ!?
とてつもなく怪しい粉だぞ!?
ヤバいお薬なんじゃないか!?
「それで何をするんだよ!?」
「料理勝負の時に、料理にかけて審査員に食べさせていたラギ」
ナニソレ!?
ヤバすぎない!?
ダァンサービオさん、それはヤバいって!?
それと料理勝負って、なんだ!?
ダァンサービオさんは、料理漫画の世界にいたのか!?
「もしかして、ユブイエインラギとも料理勝負をしたのか?」
「したラギ。そして、ユーブイは負けて封印されてしまったラギ」
「そ、そうだったのか…… もしかして、その時の料理にも聖塩を?」
「使っていたラギ。あれは美味しかったラギ。悔いはないラギ」
「そ、そうか……」
ええっ!?
それで良いのかよっ!?
まあ、どうでもいいか!!
「超最強無双無敵将軍ダァンサービオが使用しておったのは、聖魔竜王砲コエガハラ・デカイゾウぞよ」
将軍レダアリソス・イリゼがそう言った。
「なんだそれは?」
「聖魔竜王院一族の体を加工して作る武器ぞよ」
「その聖魔竜王院一族ってのは、人間なのか?」
「その通りぞよ。特殊な能力を持ってはいるが人間ぞよ」
「ええっ!?」
またそういうもの!?
怖すぎるんですけど!?
「なんでそんなの作るんだよ!?」
「極悪闇黒魔王超大将軍ゴラオラヘズモという敵がいたからぞよ」
「そうなのか」
非人道的な武器を使わなければいけないほど、強大な敵だったのかな?
「ところで、その武器はどんなものなんだ?」
「強力な魔法を発射するものぞよ」
「そうなんだ」
なんかすごそうだな。
「シャイニング・スーパースター・忍者人間国宝ダァンサービオが使っていたのは、
忍者ヤジエイ・ズチイセがそう言った。
シャイニング・スーパースター・忍者人間国宝って、全然忍べてなさそうだな。
まあ、そこはどうでもいいか。
「なんなの、その訳の分からないものは?」
「さまざまな生物の歯を集めて作った総入れ歯でござるっす」
なんじゃそりゃぁっ!?
「どうやって使うんだよ!?」
「普通に口に入れて使うでござるっす。敵に
「そ、そうなのか……」
なんでそんなの使ってんだよ、ダァンサービオさん!?
「輝かしきフラッシュ暗殺者ダァンサービオよ、貴殿が使用していたのは、聖キラキラぴかぴかキランキランてかてかノコギリでござんす」
暗殺者クカキシ・ネキヤがそう言った。
なんだその肩書きは?
暗殺者が光っちゃダメだろ。
まあ、そこはどうでもいいか。
問題なのは武器だな!
「擬音多すぎだろ!? どういうものなんだ!?」
「無駄に光りまくるノコギリでござんす」
なんじゃそりゃぁっ!?
なんでそんなの使ってんだよ、ダァンサービオさんよぉ!?
「ハイパーマジッククリエイターが使っていたのは、聖マジカル錬金ゴミ箱っぴ」
大魔法使いレシンテ・ソノボアルがそう言った。
「なんだそれは!?」
「錬金術が使える箱っぴ」
「錬金術って、なんだ?」
「物体をいろいろいじれる術と思っていれば良いっぴ」
「分かったよ。ん? それは武器じゃないのでは?」
「敵を殴ることもできるっぴ」
「ええ……」
なんでわざわざそれで殴るんだ!?
訳が分からないなぁ。
「
魔女ガネモヨ・クダモがそう言った。
「スリングショット? 球を飛ばす、あの?」
「いいえ、それではありませんわ。V字の
V字の
「それをどうしていたんだ?」
「振り回して、叩いていましたわ。女性に着せることもありましたわね」
女性に着せる?
まさかそれって、スリングショット水着!?
ダァンサービオさん!?
あんた何やってんの!?
「
聖女マユメ・アイ・コトリハがそう言った。
「なんだそれは!?」
「聖なる爆発で、敵を清潔に消し去る武器です」
「そ、そうなのか……」
こ、怖すぎる……
それは本当に清潔なのだろうか?
どうなんだろうな?
「聖筋肉陰陽師人間国宝ダァンサービオは、聖デリシャス・
悪霊グジヌ・ウイエイがそう言った。
「なんなの、それ?」
「悪霊からアクを取り払って、食べられるようにする恐ろしい武器だグジグジ」
意味が分からない!?
悪霊を食べていたのか、ダァンサービオさん!?
「最強無双剣豪最強無敵闘士ダァンサービオは、聖スリッパを使用していましたりゅん」
聖龍セヒソヒ・テヒノーイがそう言った。
「スリッパ!? なんだそれ!?」
「足を滑らすように入れて履く履物のことですりゅん」
「そ、そうなのか」
どうやら室内で履く、あのスリッパのようだ。
「その聖スリッパで、敵を
「はい、その通りですりゅん」
なんでそんなの使うんだよ、ダァンサービオさん!?
「最強龍大食い竜王ダァンサービオは、聖根菜を使っていたまりゅん」
魔龍マドリオヤ・レヲロンゴがそう言った。
「聖根菜? ナニソレ!?」
「食べられる植物の根だよまりゅん」
「それで戦っていたのか!?」
「そうだよまりゅん。食べられるし、どこでも採れるから便利らしいよまりゅん」
なんじゃそりゃぁっ!?
「
神獣メィフリー・ホツマァがそう言った。
「
「聖なる刀型の魚ですじゅ~」
「刀じゃなくて 魚なの!?」
「魚ですじゅ~。しかし、刀のように斬れますじゅ~」
でも、魚なんだろ!?
なんでそんなの使うんだよ、ダァンサービオさんよぉ!?
そして、俺に何回このセリフを言わせるんだよ!?
クソッタレがぁっ!!
「ハイパー御手洗マスターダァンサービオは、聖トイレを使っていたれ~じゅ~」
霊獣ユーセンアテ・ユクシルがそう言った。
「なんだそりゃぁっ!? 訳が分からんぞ!?」
「この家のトイレと同じような感じだよれ~じゅ~」
洋式トイレと同じなのか!?
「ええっ!? ああいう武器なのか!?」
「そうだよれ~じゅ~」
「どうやって戦うんだよ!?」
「便座カッター、便座の蓋シールド、便器殴り、貯水タンク殴り、温水洗浄機能カッターとかあったよれ~じゅ~」
「訳が分からない!?」
なんなんだよ、聖トイレって!?
まあ、そんなのどうでもいいか!!
さて、これで全員に聞いたな。
結局、俺はどんな装備を買えば良いんだ!?
サッパリ分からんぞ!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます