不可抗力(1)
「本当に!何をやっているんだ君は!!」
ほっぺたを膨らましながらベタな怒り方をする会長を横目になんでこうなったかを考えてみる。
1 付き合ってることがバレる。
2 殺されかける。
3 決闘を申し込まれる。
4 色々あり受ける。
俺なんか悪いことしたっけ?
「いや待ってくださいよ会長。今回は不可抗力なんです。」
「断れば良かったじゃないか!決闘なんぞ!」
あんたこの前「決闘は会議の最終決定に使えるから便利だぞ」とか言ってましたけどね!
「決闘の強制力がどれほど凄いのかお前は知らないかもしれないが、、、」
「そんなにきついんですか?」
「ああ、まあ社会的に消えるくらいだよ」
何しれっと言ってんだこの人!!大問題だよ!
「そっ、それは怖いですね、、」
「はぁ。もう確約してしまったんだろう?」
こくりと頷いた。それはもう綺麗な頷き。
「もうね〜先に相談してほしいよねぇ。一応彼女だが私は。」
なんか少し拗ねてしまった会長に今日聞きたかったことを「そういえば」と切り出す。
「相手の先輩って何色なんですか?」
「そんなことも知らずに受けたことに関してげちゃげちゃにしてやりたいが、、」
「効果音怖いですよ会長!」
「もうそろそろ約束の時間らしいので、教えておこう。どうせすぐ見えるだろうけど。」
ちょっと拗ね気味に話しながらも教えてくれる会長には感謝しかない。拗ねた姿も可愛すぎるので話聞けるか不安だが。
「相手の色は黄色だ。黄色の特性は伸縮自在だ。」
「なるほど、それは何がですか?」
「何がとはなんだ?」
「えっまさか、、、」
「もちろん全部だぞ。」
で、ですよねぇーー。それしかないもんだって(泣)
これはなんだかめんどくさい戦いになりそうな予感がする。
俺は一抹の不安を残しつつも会長と別れ(別にそういうことじゃないからな!)実施戦闘室に向かう。
戦闘室には斉語が乗る準備をしていてくれた。
さすが頼りになるむっつり。
「ちゃんと全部じゅんじょうしょうじょを、、、準備しといたぞ。」
「ありがとう。だけど黙れ犯罪者予備軍。」
結構ギリギリのネタだろそれ、やめとけその続きは絶対に純情じゃない。
親友の将来を心配しつつ、俺は着々と自分の機体にのる。
いよいよ今後をかけた試合が始まる。
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