果たし状(2)
「俺と決闘しろ!!」
何言ってるんだろうこの人は、先輩じゃなかったらツッコミで四十肩にしてやるところだったがぐっと我慢する。
「決闘って言っても何かけるんですか?」
「それはもちろん我の女神に決まっているだろう。何を言っている?」
なんかムカつくなこの人。正直むしゃくしゃしているし、少しくらいは、、、ダメだな。変に会長が心配するだけだ。
俺は丁重に断りを入れようと頭を捻る。
「でも俺にメリットないしなぁ」
そりゃ断るだろう。受けたら多分「負けたらもう我が女神に近付かないと誓え!!」とか言ってくるんだろうな。
「そうか?なら我たちが景品として秘密裏に作っていた会長プロマイド写真集は私が貰うとしよう。」
「おいおい誰がやらないなんて言ったよ?」
後ろで「乗せられやすい馬鹿だなお前は」なんて斉語が言っているがもう関係ない。俺は絶対こいつに勝つ。そして会長のゲフンゲフン!!
とにかく!!勝ーーーつ!
「そうと決まれば日程はいつにします?先輩」
「おおぉ余裕じゃないか、これでも私は
そんなことこの学園の副会長の俺が知らないわけないだろう。
確かに
だけど、、、
「負ける要因見つからないのでさっさとしてください、いつにします?」
少し挑発的になってしまったがこれくらいで十分だろう。あっちから売ってきた喧嘩だし。
「ふっははははははははっ!気に入ったよ君!我が手でぐちゃぐちゃにしてやる!」
本音が尾ひれに着いてますよ〜、っとこれ以上の挑発は現在進行形で殴られかねない。
俺はそっと斉語に確認を取る。
「なあ、今日の放課後って決闘場空いてたっけ?」
「んっ、ああ、あな、、、空いてるがどうした?」
「いやちょっと使おうと思ってさ。」
俺は先輩の顔を見て告げる。
「今日の放課後。決闘場で決闘しましょうよ。それでいいですか?」
「ああ、、いいさっ!ミンチにしてパン粉をつけて、、」
なんか揚げ物作ろうとしてるよな完全に。
俺は内容を再度確認し、淡々と今回のルールを語る。
「じゃあ内容はこんな感じで、俺が負けたら会長と別れる。俺が勝ったら会長のプロマイド写真集を貰う。」
「異論は無いぞ。」
これで放課後が潰れたことにより、会長にどんな説明をしようか悩みながら俺はその場を後にした。
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