4話 勇者候補、現る

 ◇



「……ん……ここは……?」


 一つ呻いて、アムゼルが目を覚ます。

 見慣れない綺麗な寝台の上に、アムゼルは寝かされていた。


「……っく……ここは……診療所かな? なんでこんなところに」


 頭を押さえるアムゼル。なぜ街の診療所の寝台に寝かされていたのか、全く覚えがないようだった。


 結論から言うと、アムゼルは間に合わなかった。


 HPは0となり、ステータス上では一度死亡している。解呪の重ね掛けで、リザレクションすら間に合わなくなるという最悪の事態は免れたが、HPがなくなる前に解呪を終わらせることができなかった。

 完全に俺の力不足だ。

 魔法で復活させたものの、一度失った命を蘇らせるなど、それこそアンデットという方法以外にあるわけがない。あっていいはずもない。

 リザレクションが可能とする治癒は、肉体的な再生のみで、死者蘇生ではないのだ。


 それでも彼はこうして生きている。アンデットに堕ちることなく。


「僕は……あれ? 僕って……僕は……何者なんだ……?」


 その結果彼は、記憶を失ったらしい。

 何の代償も無しに復活できないとは思っていたが、アムゼルも俺と同じように記憶喪失になってしまうとは……すまんアムゼル。俺もお前のことはよく知らない。だけど、これは俺の責任なんだよな。なんとかして取り戻してやりたいが……。


 ―――

 アムゼル・ハイルベレイン

 年齢:17

 ジョブ:冒険者(C) LV35

 HP13869/13869

 MP3500/3500

 スキル:火55 光65 聖55 雷40

 剣術65 盾術65 アイテムボックス15

 探知65 魔力探知90

 超感覚 女神の加護

 称号:≪勇者候補≫≪トラブル吸引体質≫

 備考:魔人、≪魔王の側近:魔王十二柱の一人≫

 ―――



 なあ、アムゼルよ……


 ……この称号:≪勇者候補≫って……何かなぁ……?



 冒険者を蘇らせたら称号≪勇者候補≫になっていたんだが!?


 勇者"候補"って何? 候補なんて、他に選択肢がある時のソレじゃない? 何人も居そうで嫌なんだけど。

 あとHPもMPも明らかに増大したし見覚えのないスキルがボコボコ出てきた。なんだ、女神の加護って……すごく勇者っぽいぞ。


 俺はアムゼルを蘇らせるために、魔王の側近……魔王がその生殺与奪を握る使い魔として復活させた。

 一度失った命の存在を、無理矢理別の存在に意味付けて、存在を保たせたというわけだ。


 ちょっとややこしい話だから、例え話をしよう。

 何もない空間に足場が浮いており、そこに人が立っている光景をイメージしてほしい。ここで言う足場が存在で、足場があることによって人が生きているとする。

 アムゼルはその足場を一度失った。失ったことで、本来であれば真っ逆さまに落ちるところ、即座に別の足場を用意して、無理矢理生かした、と言うのが今回の図だ。お分かりいただけただろうか。


 早い話、アムゼルは人間をやめて別の存在になってしまったと言うわけだ。

 見た目はヒト族のままだが、分類は魔人という具合に。


「アムゼル」


 起き上がってから腕を組んでウンウン唸っていた彼に、声をかける。アムゼルはようやく俺の存在に気付いた様子で、ちょっと驚いていた。


「ん? 僕のことかな? ごめんね、僕……ちょっと色々思い出せなくて……君は僕の知り合いかい?」


 こんなことになっても、彼は笑顔だった。そんな変わらない彼の様子に俺は肩を竦めつつも、努めて自然に振る舞う。


「知り合いと言うほどではないが。お前の名前は知っている」

「うん? 回りくどいね? 僕はアムゼルっていう名前なのかい?」

「ああ。そうだ。お前の名前はアムゼル・ハイルベレイン。Cランクの冒険者だ」

「アムゼル……アムゼル・ハイルベレイン……うーん、思い出せないや……冒険者がなんなのかは分かるのに。ところで、君は?」

「……俺はロス。冒険者だ」


「僕はロスくんに助けて貰ったのかな?」


 俺は思わず苦虫を噛み潰したような顔になる。


「くん……」


 呼び方が変わるとちょっと気持ち悪いな……呼び捨てられたいわけではないが。


「ん? 僕、君のこと呼び捨てにしていたのかい?」

「……まぁ」


 アムゼルは少し考えるように顎に手を当てて、俺を見た。


「僕は……相当君を信頼していたんだね」


「はぁ?」


 彼が寝台から立ち上がる。身体の感触を確かめるように屈伸をした後、俺に向かって手を差し出してきた。

 握手を求めているように見える。


「なんのつもりだ」

「握手だよ。僕は君に恩返しをしなければいけないと思って。まずは感謝を」

「俺は何もしていないが」


 恨まれるのなら分かるが、感謝はないだろ、感謝は。

 俺はアムゼルを救えなかった。呪いを受ける前に対処することもできず、受けてから即座に解呪もできず、アムゼルが死の淵に立たされた時も、俺は間に合わなかったのだから。


 自然と目線を逸らしていたらしい。アムゼルが視界に割り込んでくる。


「僕はね、こう見えて人間不信なんだよ」


 覚えてないのに? と怪訝な視線を送る。アムゼルは気にした風もなく続ける。


「僕は記憶がないけど……これだけは分かる。僕の中のルール。信頼のおける人だけ、その人を呼び捨てにするんだ。これだけは絶対。揺るがないルール」


 そう言って彼は鮮やかに笑った。

 アムゼルは最初から俺のことを呼び捨てにしていた気がするんだが……。まあいいか。魔王を信じる勇者候補なんて居ないだろ。これはあれだ、処世術的なやつだ。きっとそうに違いない。


「だから、君を信じるよ。これからよろしく、ロス」


 アムゼルは強引に俺の手を掴んで握手してきた。気さくにウィンクまでしてくる。うっわ……なんか腹立つ。


「……はぁ。好きにしろよ。どーせ、お前の記憶探しを手伝おうと思っていたところだしなぁ」

「本当かい? ありがとう、助かるよ!」

「とはいえ……手がかりは今のところギルドしかないがな」

「そっか、僕冒険者だもんね! 僕のことを知っている人が居るかもしれない!」


「でもその前に」


 俺はアムゼルの首筋に手刀を当てる。


「な、ん……」


「もうちょっと寝とけ」


 崩れたアムゼルを寝台に投げ入れ、アムゼルのステータスを表示する。


 ―――

 アムゼル・ハイルベレイン

 年齢:17

 ジョブ:冒険者(C) LV35

 HP13869/13869

 MP13500/13500

 スキル:火55 光65 聖55 雷40 闇15

 剣術65 盾術65 アイテムボックス15

 探知65 魔力探知90 超感覚 女神の加護

 称号:≪勇者候補≫≪トラブル吸引体質≫

 備考:魔人、≪魔王の側近:魔王十二柱の一人≫

 ―――


 うっ、見間違いじゃない!さっきと同じだ。

 とにかく、魔王関連は早急に隠蔽しなければ……。俺はアムゼルのステータス画面に指を当てた。

 備考欄と闇属性を隠蔽する。

 闇属性は、魔人とか、基本的に魔の国のものが持っているステータスなので、ヒト族で持っているのはあり得ない。そのため絶対に隠しておかなければならないステータスなのだ。

 魔の国のものは光属性が基本的な弱点になるので、光も闇も持っているアムゼルはかなり矛盾した存在になってしまった。


 勇者候補は……残しておいてもいいか。誇らしいものではあるし。


「あとは……寝てる間に一度ギルドに行っとくか」


 診療所の看護師に、アムゼルが起きたらそのまま待っているように伝言を残して、街へ出る。


 とりあえず昼間の素材を換金してお金にしたい。

 診療所を出るときにお金が必要なのだ。

 街を歩けば、もうすっかり夜になっていた。


 ギルドへ向かうと何やら騒がしかった。夜は酒場になっていると聞いたし、それで賑わっているとも思ったが、どうも雰囲気が重いような気がする。


「おい聞いたか?リッチキングが出たらしいぜ」


 酒場の客から発せられた単語に、思わず耳が傾く。


「ああ、でも姿は確認できてないらしいし、森の荒廃も途切れてるらしいな」

「街から近いし、明日にでも捜索隊を出そうかって話が出てるんだと」

「オレは行けねえなぁ……勝てっこねえし。噂じゃ、先立って一人調査依頼受けてた奴が居たらしいが……」


 ふむ。なるほど無関係ではなさそうだ。

 とはいえ俺が倒したぞー!なんて口が裂けても言わないので、とりあえずギルドの受付カウンターに向かうとしよう。


「あら、ロスさん。無事だったんですね。帰りが遅いので心配してしまいました」


 今朝冒険者登録をしてくれた女性が声をかけてくる。


「ちょっとトラブルがあって。換金したいのですが」

「トラブル? あ、換金は隣です」


 俺は隣の受付のカウンターに素材を積んでいく。

 ワーラビット三十八体分とワイルドボアの素材だ。

 回収しておいたアンデットとリッチキングの魔石はアムゼルがいるときにしようと思う。


「わ、多いですね?! 初日でこんなに…」


 さっきの受付の女性……アリサというらしい……が驚いた声を上げる。

 アイテムボックスには何も言ってこないあたり、わりとポピュラーなスキルなのかもしれない。


「トラブルってもしかしてこれですか?」

「……まあ。ワーラビットの群れと遭遇しまして」


 換金担当の人が盆の上に置かれた素材を奥へ持っていく。精算まで少し待っているように言われた。

 その間にアリサさんと話すことにする。


「群れ……森で他に何かありませんでしたか?」


 とアリサさん。


「……さっき、飲んでる人たちが、リッチキングが出たって言ってましたけど……それですか?」

「耳が早いですね。姿を発見したわけではないのですが、痕跡を見つけた冒険者さんの話から、そうではないかと言われているだけで……」

「森の異変を一人で調査しに行った冒険者がいるとも聞きましたけど」

「あ、痕跡を見つけたのは"彼"とは違う冒険者さんです。そういえばアムゼルくん……帰ってきませんね……」


 アリサさんはアムゼルを知っているらしい。ギルドの受付だもんな。顔は広いか。


「もしかして、リッチキングを見つけて一人で挑んでしまったんじゃ……? わぁ、アムゼルくんならあり得るなぁ……明日の捜索隊に伝えとかないと」


 まずい。黙っていると捜索隊に無用な手間をかけさせそうだ。


「……アムゼルという冒険者なら会いました」

「え?! 何ですって?!」

「大怪我を負って倒れていたので……今診療所で寝かせています」


 嘘は言っていない。大事なことも言っていないが。


「良かった……無事なのね」


 アリサさんは目に見えて安堵している。


「あの子、挑んだわね……一人になったんだから無茶はやめなさいって言ったのに」

「一人になる前はパーティでも組んでいたんですか?」

「えっ? あ、やだ、私ったら個人情報を……。でもあなたはある意味彼の命の恩人ですし、ある程度は良いですよね? アムゼルくんは、以前≪閃光の剣≫って言うパーティに入っていたんです。でもメンバーと仲違いしてしまったらしくて。一人になっちゃったんですよ。そういえば、あの子の無鉄砲さが加速したの、その頃からかも」

「その≪閃光の剣≫は今どこに?」

「彼らはもうグレイブにはいません。南の方にウェルダネスっていうダンジョン都市があって、そっちに活動拠点を移したらしいですよ」


 グレイブがこの街の名前らしい。


「……へえ」


 ダンジョン都市ウェルダネスは、俺の知識の中にもある地名だった。

 ウェルダネスは、巨大な塔のようなダンジョンがあって、階層ごとに環境が違い、様々な魔獣が現れるのだとか。何層まであるのかは誰も知らないらしい。なにせ、ダンジョンが現れて百年経っても攻略されていないのだ。ただ、ダンジョンがもたらす素材や魔石などの潤沢な資源のおかげで、都市や国は大いに潤っているのだとか。


 ダンジョンは一度挑戦してみたいな。

 アムゼルの記憶探しの手がかりになりそうな人達もいるのなら、ウェルダネスに行ってみても良いかもしれない。


 換金が終わって、担当者がお盆に銀貨を乗せて戻ってくる。銀貨十五枚になったらしい。D級魔獣の売値にしては結構高く売れた気がする。知らんけど。

 診療所が銀貨一枚を要求していたので、これで払えそうだ。


「アムゼル、もう起きてると思うので連れてきます」

「はい、本当なら明日にしたいところなんですけど、事が事なだけに早めに話を聞きたいので……」

「わかりました」


 俺はギルドを後にして、診療所に戻る。


 診療所に戻ると、アムゼルが寝台の上で胡座をかいて腕を組んで唸っていた。


「何か思い出せたか?」


 俺が中に入ると、パッと顔を上げて笑顔を作った。


「あ、おかえり。お医者さんにもう帰って良いって言われたんだけど」

「ああ。帰る前にギルドがお前を呼んでる」

「え、僕何かしたのかな……まだ全然思い出せないんだけど、仕方ないか」


 アムゼルの荷物はボロボロの鎧と腰ベルトにつけていたアイテムボックス付きの革袋だけなので、さっさと支度して診療所を後にする。

 ちゃんと銀貨一枚も渡しておいた。

 アムゼルはそれどころじゃないっぽいし、この状況も俺のせいなので、こちらで支払うことにする。


 そのままギルドへ取って返す。行ったり来たりでちょっと疲れたな、と思いながらギルドのドアを潜ると、客が一斉にアムゼルを見た。


「……? 何? なんだろ?」

「行くぞ」


 困惑するアムゼルの背中を押して、奥のカウンターへ向かうことにする。


「おい、あいつだぞ。今日調査に出てた奴」

「生きてたか! 鎧ボロボロじゃねえか!? まさか本当に……」


 なんて声が聞こえる。


 リッチキングを倒したこと……どうやって伝えるべきか。もう全部話しちゃうか?いや、俺の実力が露呈するとステータスの隠蔽改竄まで露見しそうだ。なんとか誤魔化さなければ……。


 ―――

 ロス

 年齢:16

 ジョブ:冒険者(F) LV20

 HP3250/3250

 MP4300/4300

 スキル:雷15 氷35 水30 治癒40

 剣術15 アイテムボックス15

 称号:

 ―――


 ちなみに俺のステータス。リッチキングを倒したのでかなりレベルが上がった。隠蔽と改竄をしているはずなのだが、どうも改竄したステータスに対して、自動で経験値を加算してくれてるようだ。改竄ステータス……よくわからないが便利だなぁ。偽装が捗る。


 カウンターに行くと、アリサさんはアムゼルの無事を喜んだ後、すぐに奥の部屋に俺たちを案内した。


 部屋にはすでに一人の男性が座していた。さっきのアムゼルより難しい顔をしている。


 ―――

 イグニス

 年齢:56

 ジョブ:グレイブ支部ギルドマスター Lv124

 HP25101/25101

 MP3500/3500

 スキル:剣90 火50 爆50

 称号:≪グレイブの要≫

 備考:

 ―――


 そっとステータスを見たらこの街のギルドマスターだった。


「おう……来たか」

「ギルドマスター、今回調査依頼を受けていた冒険者のアムゼルさんと、森で彼が倒れているところを助けた冒険者のロスさんです。お二方、この方がここグレイブ支部のギルドマスターです」

「ギルドマスターのイグニスだ。まずは座れ。アリサは仕事に戻っていいぞ」

「はい。失礼します」


 アリサが退室していく。

 アムゼルをイグニスの正面のソファに座らせ、俺は隣に座る。

 イグニスは一言で言うのなら……烈火……アツイ男の顔……いや伝わらないだろこれ。とりあえず眉毛が濃い。白髪まじりの赤髪赤目の強面おじさんだ。

 アムゼルはその鋭い視線に見つめられても笑顔である。胆力すごくない?


「お目にかかかれて光栄です。改めまして僕がアムゼルです。よろしくお願いします」

「挨拶はいい。お前とは初めてじゃないしな。それより、調査の結果を聞かせてくれねえか。俺の予感が当たってりゃ……居ただろ、"破滅"が」


 破滅とはリッチキングの渾名だろうか。そういえば称号にそんなこと書いてあったような気がする。


「リッチキングは、それほどまでに恐ろしい魔獣なんですか?」


 俺が無知にも尋ねると、ギルドマスターの片眉がビュン!と持ち上がる。怖っ。


「危険も何も、奴はそこにいるだけで周囲をみんな腐らせる。おまけにリッチだからな。ひとたび魔法を使えばアンデットの大軍を生み出し、王国を一夜にして滅ぼしたとも云われる破滅の象徴だ。四百年は生きているらしい。これまでずっとどこかで封印されていたらしいんだが……近くで奴の痕跡が見つかったという情報が入ってきている。生者の魂に吸い寄せられるリッチキングだ。近いなら、人口が多いこの街に来るだろう」


 初歩的な質問にキレられるかと思ったが、意外と丁寧に教えてくれた。


「あの、ギルドマスター」


 アムゼルが居住まいを正す。


「ごめんなさい! 僕、彼に助けられる前の記憶をなくしていまして…依頼を受けたと言うのも覚えていないのです」


 わあ!直球だあ!


 ぎゅっと目を閉じて頭を下げるアムゼルに対して、イグニスが細い目を限界まで見開いている!血走ってるようにも見える。やばい超怖い。


 次いで天を仰いだイグニスは、鼻から思いっきり息を吐きながらゆっくりと顔を前に向ける。叫びそうな気持ちを抑えたんだろうか…迫力がヤバイ。

 イグニスの顔がぐいん!と音が出る勢いで俺に向く。俺は思わずビクッと跳ねたことは内緒だ。


「……ロスと言ったか。アムゼルを見つけた時のことを話せ」

「はい。えっと、アムゼルを見つけたのは……日暮れ時で、戦いの音が聞こえたんです。俺はたまたま森の奥まで足を運んでいたのですが、その後すぐに静かになったので様子を見に行ったんです。そしたら…枯れた森と、無事だった森のちょうど境目に彼が倒れていて……街まで運んだんです」


 考えた末、俺は戦いが終わってから登場したということにした。戦いに参加していないという方が、無難かな、と。


 ……この判断が間違いだと気づくのに、そう時間は掛からなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る