第51話宝石店
なんだかんだ言いながらも目的の場所へと到着。到着した場所は宝石店。まぁ、アレだ。婚約指輪みたいなモノだ。この世界では最早伝説となってるみたいだがそれでもたまに男性から女性にそういうの上げてる男性もちゃんといるみたいだけどなにしろ男性が少ないからなぁ…。
「宝石店って…豊和もしかして?」
「嗚呼…指輪をちょっと…な」
(各自寝てる間に指輪の大きさは測っておいた…)
「俺の為にか…?」
「違うに決まってるだろう!いつまでソレ引っ張るんだよ!?直弘と結ばれる気は無いからな?」
「チェッ…連れねぇなぁ…」
「…そんな事より直弘はもうやったのか?」
「ん……誰に?」
「麻季に決まってるだろ?妊娠してるんだし…」
「………………………………………………
しまったぁぁぁぁ───────っ!!!」
「えっ…マジで忘れてたのか?」
「ずっと搾り取られてたんだぞ?いくら大事な事でもそんな暇無かったんだよぉ!!!」
「はぁ~、んな事だと思って注文しておいたぞ。金は払えよ?出しても勿論良いけど俺から出すのは違うだろ?サイズもこっそり深雪に確かめて貰っておいたから完璧だぞ!」
「勿論だ!豊和ホントにサンキュー!んちゅ♡んちゅ♡ブチュウ!♡んびゅう…♡」
「おい!馬鹿…止めろ……止めろって…ぷはっ…舌入れんなボケっ!!!」
ポカリ!
「いっつぅ~!何すんだ?」
「何すんだ?じゃねぇよ!舌迄入れて来やがって!」
「良いじゃねぇか!嬉しかったんだから!」
「良くねぇ…全然良くねぇからな?」
「豊和は中性顔だし俺はいけるぞ?」
「俺は嫌だからな?ほら、見ろ!お前のせいで皆…」
引いてるだろって…何故周りの皆さんは息が荒いの?
「あれが…BL?」
「尊い尊いわぁ…」
「何これっ…鼻血が止まらない…」
「誰か救急車!救急車を呼んで!」
「我が生涯に一片の悔いなし…」
「みさぁぁぁー!目を覚ましてみさぁぁぁー!」
っていうか息してない人大丈夫か?あっ…大丈夫みたい…。良かった…。はぁ…とにかく指輪を受け取って帰るとしようか。阿鼻叫喚の店内で取り敢えず注文していた指輪を受け取る。
「ホント羨ましい…。私いつもここで働いていますのでいつか私も貰って下さい!」
「ハハハ…直弘が貰いに来てくれますよ」
(何どさくさに紛れてこの店員さん言ってるんだ?まぁ、こういう時の直弘だよな…)
「豊和!?!?!?」
驚いているけど舌迄入れて来た罰だ。
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