第50話立て続けに…
美麗とデートした翌日、遥と唯の2人が朝早くから俺の家へとやって来た。あの日…俺に告白してくれた5人のヒロインの女性達。その内の3人と身体の関係になった為、それを聞いた2人が私もボクもと俺の元にやって来たんだ…。そしてその日2人とも結ばれてヒロインの女性達5人、男性警護官の4人、幼馴染み2人、姉に妹、その友達のアイドルと計14人もの女性と結ばれた事になった。
これでも少ないと言われるんだから参るよね?直弘もそう思っている筈だ。今も部屋の窓を開けると少し元気の無い直弘の呻き声が聞こえてくる。直弘はとうとう20人もの女性と結ばれたらしい。なんだかんだ直弘も凄いよね?流石直弘だ。でも…「麻季、お前も記憶持ってるのに何故なんだぁぁー!」と、叫んでるのは何なんだ?あれか?なりきりプレイという奴か?直弘はどうやら遥か先を進んでいるのだろう…。尊敬するぜ…。
******
それから一週間が過ぎた。祭さんは相変わらず毎日グイグイ迫って来てるのだがのらりくらり躱させて貰っている。祭さんの前にもう1人…気持ちに応えないといけない女性がいるからだ…。そう思っていると電話が鳴る。
「…そろそろと思ってたよ、美樹姉?」
『えっ…大好きな私からの電話を待ってたと言った?』
「うん…そう言った」
(言って無いけど気持ちはもうあるしね…)
『ファッ!?豊和にようやく私の気持ちが届いたというの?夢?それとも壮大なドッキリ!?カメラ…カメラは何処!?』
「ドッキリじゃないから…もうこっちに帰って来たの?」
『ホント…だったら素直に嬉しいわ…。帰るのは明日になりそうかな…』
「飛行機でこっちに帰って来るんでしょっ?」
『そうだよ』
「じゃあ…明日は空港に迎えに行くからそのままデートしようか?」
『マジか!?するする!デートデート!明日楽しみにしてるからね?』
「ん…気を付けて帰って来てね?」
『うん…』
「じゃあ…明日ね…」
『約束だよ…』
Pi…。
さてと、今日のうちにアレを取りに行くとしますか。直弘に連絡後、直弘と直弘の護衛官2人と街へと出掛ける。見る度直弘の頬が痩けているのはこの際触れないでおこうと思う。
「豊和…お前はいつも俺が苦しい時に声を掛けてくれるな…。ホント助かったよ…」
「麻季の手前中々助けられ無くて悪いな…」
「いや…こうして今日連れ出してくれて助かったよ…マジで…」
「そ、それは良かったよ…」
「俺…限界を越え、更に限界を超えてスーパー直弘スリーに迄至ったんだが敵わなかったよ…女性は強いな…豊和…」
そんなしんみりした顔で言われたら何も言えないんだが!?
「最近マジで考えた事がある…」
「何を考えたんだ?」
「性転換か同性愛…」
「マジか!?」
「マジだ…」
それ程追い詰められていたという事か…。くっ…麻季よ…少し手加減してやってくれ…。
「で、お前に貰って貰うんだ俺っ」
「それはねぇからな!?」
そんな事を言い合いながら目的の場所へと向かった…。
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