第45話真冬先輩と
指導室に入るなり距離を詰められると真冬先輩は俺を逃がさないとばかりに壁際へ追い詰める。逃げるつもりは無いんだけども圧が強くてタジタジになってしまったんだ。
バッと真冬先輩は片手を壁へ。距離が近すぎてお互いの息が掛かる距離。これって壁ドンだよね?美少女に壁ドンってどんな御褒美ですか?
「豊和君…もしかして…ヤったの?」
「ん?」
「はぐらかさないの」
「え~と…何を?」
「ヤったって言えば分かるわよね?」
ヤったってエッチの事だよね?何、何なのこの世界…。俺の性事情は丸裸なわけですか?俺の俺は放送されるしゲームの世界って普通の恋愛ゲームでは無かったか?男性が少ないのも不思議だよね。まぁ、何人かともう関係持ってしまってるし正直に言うしか無いよね?
「真冬先輩がご存知の通りです…」
「そう…何回したの?」
「えっ…それも答えるんですか?」
「当たり前でしょ!」
「…数えきれません…」
「そんな事あるわけ無いでしょうに…」
「いやいやそんな事ありますって…。特にリトルシスターズのせいで…」
「…そう…それが貴方の出す曲なのね?」
「ん?先輩何の話を?」
「えっ…だから曲の…」
「ん?エッチをヤったかでは無いんですか?」
「………はぁ──っ!?朝から何言ってるのよ!そ、そんな事聞く訳無いでしょう/////」
しまったぁー!勘違いしてた(汗)真冬先輩がヤったかなんて聞くから…変なことに………くっ、どうする?
「ん?ちょっと待って……そっちはヤったの?」
「ノーコメントでお願いします…」
「ヤったのね?」
「……」
「ふ~ん。
「………」
「知ってる?指導室の本当の使い方?」
「えっ?」
「男性との逢瀬の時間を楽しむ為にあるってこと/////」
「ふぁっ!?」
「私は気持ちを伝えてるし、他の子とも関係持ってるなら私とも繋がれるわよね?」
「ごくっ…」
「もう一度言ってあげる。好きよ…あなたの事が…誰よりも/////」
******
「あのね…豊和君?」
「どうしました?」
「私から誘ったとは言え学校の授業が終わる迄ヤるのはどうかと思うわよ?しかも私…初めてだったのに/////」
「うっ…し、仕方無いじゃないですか!真冬先輩があまりにも魅力的で可愛い過ぎるから…」
「そ、そんな風に言うのは反則よ/////」
「それにあんなに真冬先輩が乱れるから…」
「わ、忘れてよ/////」
「と、とにかくですね。今更なんですが真冬先輩が好きです。俺と付き合ってくれますか?」
「嬉しい…私も豊和君が大好き♡」
「真冬先輩…」
「豊和…君…」
******
「いや~まさか学校が閉まるまでイチャイチャするとは思ってませんでしたね?」
「もう…ケダモノなんだから…」
「まさか指導室の前に学校の鍵が置かれているとは…」
「そ、そうね」
「じゃあそろそろ帰りますか?」
「そうなんだけど…お願いがあるの」
「なんです?」
「服を着せて貰える?」
「えっ?」
「豊和君のせいなんだからね?体が動かなくなるまでされるとは思わないわよ、普通…」
動けない真冬先輩に服を着せてお姫様抱っこして真冬先輩を家迄送った。真冬先輩の母親から良かったわね真冬、末長く宜しくお願いしますと有難い言葉を頂いた。因みに体力が戻った4人がちゃんと護衛をしてくれている。リトルシスターズの息が荒いのは気のせいだと思いたい。余談だが翌日に真冬先輩が言っていたヤったの本当の意味は分かることになるのだった。
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