第33話お願いしましゅっ

シャ────────────!


 縛られたまま渚に何度か搾られた俺は解放されると直ぐにシャワーを浴びた。


「はぁはぁ…お兄…ちゃん、今の内にシャワーを浴びて来て…はぁはぁ…?約束だよ!」


と、言われた為だ。少し不思議に思いつつも女性って行為の後も大事にすると聞いた事あるしこの世界も同じだよな?シャワーを浴び終えた俺は部屋へと戻る。すると部屋のドアに張り紙が。なになに…電気を点けずにベットに来てね、渚♡と書かれている。恥ずかしくなったってところかな?ドアを開け部屋に入る。部屋はカーテンが閉められ電気が点いてない為薄暗い。ベットの位置を確認。どうやら渚は布団を被っているみたいだ。ドアを閉めベットへと向かい布団の中へと潜り込む。スベスベした素肌に手が触れる。


「んっ……」


「渚?」


 そのまま布団の中で抱き合い唇を重ねる。布団の中は女性の甘い匂いが漂い俺を刺激する。この世界は女性の方が性欲は強いらしいけど俺も相当強いみたいだ。


チュッ…チュッ…チュップッ…


 舌を絡ませ何度も唇を奪い合う。これは駄目だ。おかしくなる。愛おしさや色々な感情が溢れてくる。


「はぁはぁ…もう…俺我慢出来ない…良いか?」


「ん…」


俺はまた身体を繋げる。渚の中はキツく…


「…痛っ…い……」

「ゴメン…まだ痛むか?」

「ぅぅ…そのまま…来て?」

「あ…ああ」

(あれ…何かさっきから違和感が…こんなにキツいか?)

「…入っ…た?」

「うん…大丈夫か?無理させてちゃったな?」

「大丈夫です…先輩…」

「…えっ?」

「先輩と一つになれて…私は嬉しいです…」

「…ひか…りちゃん?」

「そうですよ…先輩」

「どうして…?」

「それは…私も先輩が大好きだから」

「…光莉ちゃん」

「先輩。今は…色々考えずにただ私だけを感じて下さい…お願いしましゅっ…って、噛んじゃった…」

「ぷっ…」

「せ、先輩笑うなんてヒドイです…」

「ゴメンね…余りにも光莉ちゃんが可愛くて…」

「もぅ/////とにかくいっぱい光莉を感じて下さい!」

「うん…分かった。終わったら全部聞かせてね?」

「はい」




******


お互いに何度か求め合った後…


「…え~と、そしたら最初から母さんが考えた通りに皆、行動したのか?」


「はい…皆先輩が大好きだから…。それに先輩は強引にいかないとこういう関係にならないからって…」


「…た、確かに…」


「でも…これで先輩も大丈夫でしょ?」

「大丈夫って?」

「女性から求められたらもう躊躇はしないでしょ?」

「…俺でいいのかとは思うとは思うけど…」

「先輩らしいです…でも…」

「…でも?」

「私は先輩だから好きなんです。先輩だから良いんです。それを忘れないで下さいね」

「…うん」

「では、私はそろそろ行きます。先輩はシャワーを浴びたらここにまた戻って来て下さいね?」

「…んっ?」

「もう1人先輩を大好きな人が待っていますので」

「…分かった」


 俺はまたシャワーを浴びる。誰が待ってるのかは何となく分かってしまった。そしてその子との関係を深めたい自分がいる事も。シャワーを浴びた俺は部屋へと戻る。そして…

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