恋愛ゲームのモブに転生した俺！～ヒロインキャラが全員好感度MAXなのは気のせいでしょうか？

第32話目隠しって…マジ？

「う～…豊ちゃん激し過ぎるよぉ～。まだ豊ちゃんが中に居る感じがするぅ～」

「何と言うか…スマン」

「私…初めてだったのに直ぐさま２回もだなんて/////」

　被ったシーツから顔半分出してこちらを見る幸子。幸子よ、気付いてくれ。それは逆効果だ。そんなシチュエーションはこの世界の男性には分からないかもしれないが俺には突き刺さる。現世の男性なら分かるよね？

「…幸子」

「ちょっ…ちょっと待って豊ちゃん(汗)」

「待て無い…」

「豊ちゃんが積極的になったのは嬉しいんだけど…私がしたい様にして良いかな？」

「んっ？幸子が動くって事か？」

「う、うん…恥ずかしいからこれで目隠しさせてね？」

「…どこに用意してたんだよ、そんな物？」

「いいからいいから！」

　目隠しをされ腕を縛られ、足迄縛るのかよ！？

「お、おい…幸子？」

「…じゃあ…ちょっと待っててね？」

─ベッドから幸子が降りて…ガチャ…パタン……って…えっ！？幸子が部屋から出て行っちまったよ！？トイレか？ガチャって聞こえたから、そうだよな？俺、このまま待つわけなの？勘弁してくれ…。こっちは戦闘モードなんだけど？そんな事を考えていると、また…

ガチャ……パタン……カチリ！

「幸子？流石にこのまま放って置かれると思っていなかったよ…」

ギシッ！

「幸子？」

　チュッっと唇に柔らかい感触。目隠しされてるから感触がやけに鮮明に思える。お互いに舌を絡ませて…大人のキス。お互いの唇が離れると…早速か？早速って何がだって？そんなの言える訳無いだろ？とにかくPiーにPiーが繋がる。あれ…何か…さっきと違う？

「…んっ……っう……痛…い」

「幸子？」

「………はぁはぁ………やったぁ…私…頑張ったよお兄ちゃん？」

「……はっ？」

「い、今…目隠し取るから…」

目隠しが外され視界に映るのは…渚！？

「渚…お前…何を…」

「お兄ちゃん…やっと…はぁはぁ…やっと１つになれたね？」

「渚…どうして？幸子はどうした？」

「んっ？幸子ちゃんは皆と話…してると思う…」

「皆？」

「私とお兄ちゃんがこうしてる事知ってるよ？」

「いや…それはマズ…「だからだよ？」…」

「この世界では兄妹で愛し合うなんて普通の事なのにお兄ちゃんがおかしいの！だから私はいつまでも妹を卒業出来なかった…」

「……」

「だけど…これからはちゃんと私も１人の女の子として…女性として見れるよね？」

「…渚は俺で良いのか？」

「当たり前でしょっ、お兄ちゃん♡大好きだからね！」

「はぁ～…コレは渚が考えついたのか？」

「えっ！？お母さんだけど？」

(母さーん！？何言ってって、もう遅いな…)

「…ちゃんとこれからは渚の事１人の女の子として見るから…」

「うん/////」

「…それと大丈夫か？」

「うん…大丈夫…お兄ちゃんが私の中に居るのが分かるよ？お兄ちゃん…私…幸せだよ」

「…渚」

「じゃあ…覚悟してね！お兄ちゃん！搾り取ってあげるんだからね？」

「…覚悟しておくよ」

　幸子に続き渚とも結ばれしまった。あの放送のせいであっという間に変わってしまったよぉ！！しかも母さんがコレに一枚かんでるなんて…。俺の価値観や恋愛観を変えるつもりだろうがもう少し時間が欲しかったよ…。