第17話ドキドキの精力テスト

「な…何だか…恥ずかしいね/////」


「あ…はい…はい…そうですよね?」


「な…何で敬語なのよ…」


「…恥ずかしくて/////」


「そ…それ私の台詞の様な気がする…」


 俺と深雪は現在、防音になってるテストルームと呼ばれる個室に入っている。アレの搾取の為だ。部屋の中は中央に高そうなソファーと壁には大きなモニターが置いてあるだけだ。そして至る所に設置されたカメラ。何と学園内には現在進行中で俺達の姿が映っているという訳だ…。勉強の為の教材にもなるらしい。と、いう事は俺の大事な所と直弘の大事な所は皆に見られるという事。どうしてこうなった(汗)


 しかも直弘の部屋の様子はこちらの部屋のモニターに映っておりお互いの様子が分かる様になっているみたいだ。ほらっ…直弘も戸惑っているぞ…。


パサッ!……シュッ…シュルッ……パサッ!


 静かなこの部屋に衣類が擦れる音。音のする方に視線を向けると深雪…だ。スカートとブレザーが地面に落ち、現在ブラウスのボタンに手を掛けている。ブラウスの裾から少しだけ見える黒い下着とシュッと伸びて見える綺麗な生足がやけに色っぽく俺には映る…。


「…ゴクッ」

(うぉーい!何故唾を飲み込む音がやけに響くんだよー!)


「そ…そんなに見られると流石に恥ずかしぃ/////」


「わ…悪い…」

─俺は慌てて視線を…


「あっ、待って…恥ずかしいけど見て貰わないといけないから……うん…準備出来たよ?私を…見てくれる?/////」


 深雪は恥ずかしさの余り真っ赤に顔を染めながらもしっかり俺を見ている。雪の様に極め細かな白い肌はホントに綺麗としか言葉が出てこない。そして身に着けているのは下着だけ。黒い下着がそれを余計に際立たせているかの様…。


「…綺麗だ」


「っ/////あ、ありがとう…じゃ…じゃあ豊和も下だけ全部脱いでくれる?」


─俺はどうすれば良いのかと思っているとふとモニターに視線が向かってしまった。モニターには麻季が下着姿で直弘に寄り添いそして…


「駄目…私だけ見てて…」


いつの間にか傍に来ていた深雪に俺の視線は戻される。表情で分かる。深雪も恥ずかしいのにリードしようと必死にしてくれている。男の俺がいつまでもウジウジしている訳にはいかないよな?覚悟を決めた俺はベルトを外しズボンと下着を一緒に脱ぎ下ろす。


「んっ//////!?」


─分かっている。俺は深雪の下着姿を見ただけでもういっぱいいっぱいで臨戦態勢が整っていた。だから深雪はビックリしたんだろう?


「…こ、これが…」


「深雪の下着姿見てるだけで…限界なんだ…」


「んっ…よ、予想外だけど…ま、任せて…」




******


─その後は流石にぎこちないながらも専用の容器に目的の物は搾取。お互い恥ずかしさの余りに未だに真っ赤になったまま。そりゃ、そうだよな?ある意味して貰ったんだから。自分でするのとは訳が違うよな?


「…私を…私を選んでくれて、ありがとうね豊和…」


「れ、礼を言うなら…俺の方だと思うけれどな…」


「良いの。私が言っておきたかっただけだから…それとね…」


「うん?」


「何人もの女性から豊和は告白されてる訳だけど…」


「…うん」


「豊和のペースでさぁ、ゆっくり付き合って行くで良いと思うよ?告白されて悩んでたんでしょ?」


「…分かる?」

(ヒロイン5人に告白され、深雪に幸子。一気に7人にも告白されたんだ。幾らこの世界が一夫多妻制とはいえ現世とは異なるんだ。そりゃあ悩むよなぁ…。まぁ、一人一人と向き合って行くしか無いとは薄々思っていたけど…)


「うん。豊和の事ならね!豊和の事どんだけ見て来たと思ってるの?」


「…深雪には敵わないな…」


「でしょっ?私、とっても良い女でしょっ!なんてね…(ペロッ)」


舌を出して笑う深雪は本当に可愛い。


「うん…深雪は凄く良い女だよ」


「冗談なのに…て…照れるよ/////」






─そんな会話をしながら俺達はテストを終えた。教室に戻るとクラスメイトの女子は全員俺の股間に視線が向かう。直弘達は既に教室に戻って来ており俺の顔を見るなり、


「豊和の豊和大きすぎるだろ!」


と、笑いながら叫びやがった。それを聞いた

女子の半分が見ていた映像を思い出したのか鼻血を出して気絶。遥と幸子も気絶した。そして後で聞いた話だが学校内のモニターで映像を見ていた一部の教師と女子生徒のほとんどが同じ様に鼻血を出して気絶したそうだ。そしてその中には生徒会長の真冬先輩を始め、美麗先輩、愛美先輩、更にはリトルシスターズのあの双子も含まれていたらしい。





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