恋愛ゲームのモブに転生した俺！～ヒロインキャラが全員好感度MAXなのは気のせいでしょうか？

第5話タイトル回収

「生徒会長はどうして…「真冬って呼びんでいいわよ！」…真冬先輩はどうして俺に付き合ってと言ったんです？初対面ですよね？」

「そうね、初対面に間違いないわよ。私と付き合って欲しいと言ったのは強いて言うならビビッ！っと来たって所かしら」

「ビビッ？」

「そう…君を見た時に雷が落ちた様に全身が痺れたの。一目惚れって奴ね。男性を見て初めてそう思ったのよ」

「そ、そうなんですか…」

「君は纏っている空気が柔らかいというか落ち着くというか、とにかく私はこの瞬間も君に惹かれているということ」

「…ありがとうございます/////」

「ふふっ、照れてる所も可愛い♡」

「っ…/////」

「他に私に聞きたい事は？」

「い、今は十分です…」

「そう、残念。私は君にもっと私の事を知って欲しいと思うわよ♡」

「(…いけない。ずっと話してたくなってしまう。ヒロイン半端ねぇな…)つ、次は隣の…」

「わたくしですね。茶道愛美と申します。愛美と呼んで下さいまし。以後末長くお付き合いして頂ければ幸いですわ」

「愛美先輩はどうして…？」

「…そうですわね。わたくしの家はかなりの資産家で尚且つ男性からもよく縁談の話を受ける事があるのですが、わたくしは伝説の恋愛本の様に恋い焦がれる恋に憧れておりますの」

「伝説の恋愛本？」

「そうですわ。男性の方の割合が女性の方と同じ比率で描かれた昔の恋愛小説。その中の一文にこうありますの。『彼を見た瞬間、私の心臓がトクン！と心地好い音を立て早鐘を打ちやがて彼を見るだけでドキドキが止まらない』と。まさに今ですわ」

「…そうなんですね。愛美先輩はロマンチックなんですね」

「口に出されますと凄く恥ずかしいですわ/////でも…間違い無くわたくしは貴方様に好意を抱いておりますわ。だから告白させて頂きましたの/////」

「…はい/////」

(１つ１つの動作が丁寧な女性。ホント、このゲームのヒロインは魅力的過ぎる…)

「つ、次は…」

「アタシよね！アタシは赤井美麗！美麗って呼びなさいよ！」

「美麗先輩は…「美麗！」でも…「美麗」しかしながら「み・れ・い！」…美麗は「宜しい♡」美麗はどうして？」

「そ、それは…アンタがア、アタシを見てたから…」

「えっ？」

「…だから…アタシと目が合ったから…」

「は、はぁ？」

「アンタと目が合った時…視線が交わったあの時にアンタに運命を感じたのっ！アンタと付き合いたいと思ったのっ！アンタに抱かれたいと思ったのっ！悪いっ！」

「(ビクッ)い、いえ、悪く無いです…」

「さっきからアンタを見てるとドキドキするし身体は熱いし…だからアタシをこんなにした責任取って貰うんだからね！これで良いっ！満足？」

「ちょっ！美麗、言い方、言い方っ！」

「…知らないっ//////」

(…ツンデレ考えた人って偉人だな。可愛さ天元突破してメーター振りきれていやがる)

「じゃ、じゃあ…」

「ボクの番だね。ボクは今野唯。唯と呼んでくれると嬉しいな。ボクが君に付き合ってと言ったのは少し美麗先輩と似てる所があるけど、君がボクを見る目…だね」

「目？」

「嗚呼。ボクは必ず男に見られてしまうんだけど君がボクを見る目は異性に対して見る優しい目。ちゃんとボクを最初から女性として扱ってくれてる。単純と言われればそれまでだけどボクはそれだけで救われたし君に惚れたんだ」

「唯は何処から見ても女の子だろ？」

「そういう所さ。このままでいいと思わせてくれる。ボクはそれだけでも満たされたんだ」

(男性が少ない世界だと特にそう思われるのかもな。どっからどうみても女性なんだけど、イケメン女子って感じだよな。笑顔なんか女らしくてホントに可愛い)

「次は私だよね？」

「あ、嗚呼…」

─おっ…主人公は他の女性に連れられて席には居ないみたいだな。これ以上目の敵みたいに睨まれても困るし主人公居ると聞けない事もあるしな。

「中野遥、遥って呼んでね」

「遥はどうして俺なんだ？」

「どうしてってどういうことかな？」

「それはほらっ、近くに幼馴染みの男性が居た訳だろう？」

「隆弘君の事？」

「ああ、男性は少ないし彼に惹かれなかったのか？」

「う～ん…そうだね。隆弘君は手の掛かる弟という感じかな。私は豊和君を見掛けた時から何故か気になってたの。気が付いたら豊和君を目で追ってるしドキドキするの。初めてなんだ…こんな気持ち。もっとこの気持ちを大切に育てたいんだ…これが私の初恋だから」

(照れ臭そうに笑う遥にこちらまで照れ臭くなる。何故かヒロイン達の好感度高過ぎ無い！？男性が少ないからか？それにしてもヒロイン全員なんて…もしかしてこれがモテ期という奴なのか…)

バシーン！

「いてっ…何するんだ深雪？」

「デレデレし過ぎ！」

「そうだよ豊ちゃん！」

「深雪と幸子もマジなのか？」

「…マジだよ！ずっとアピールしてたでしょっ！？こんな告白予定してなかったけど豊和が好き/////」

「…マジか」

「豊ちゃん！鈍すぎなの！」

「普通分からんだろ？」

「「普通分かるよ！！」」

「私も豊ちゃん以外考えられない位好きだからね/////」

「……俺に好意を持ってくれるとは思わなかったんだよ…」

「それにしても私達は気持ちを伝えたんだけど時間が欲しい感じかしら？」

「そうですね、豊和鈍感でヘタレだし気持ちの整理つける時間は欲しいと思いますよ」

「深雪何気にディスッてねぇ！？」

「皆ゆっくり関係を進めて行けばいいですわね！」

「そうだね。ボクもそう思う。同じ男性に惚れた者同士女子会とかも開いてみないかい？」

「良いわねソレっ！アタシも参加するわ！」

「それならこれからカフェでも行って女子会しようよ！」

「遥の言う通りそうするとしよう！」

「「「「「「うん」」」」」」

　入学式でいきなりヒロイン全員に告白され、幼馴染み２人にも告白され、ゆっくり関係を深めて行こうと言われ皆は女子会へ。

「渓…私達はヒロインじゃないの？」

「残念ながら私達空気になってたよ」

「あそこに混ざる勇気があれば…」

「だよね…」

「…私達も貰ってくれないかな？」

「護衛官だし、傍にいるからチャンスはあると思うけど…」

「明日からネコ耳着けようかしら」

「…アリかもお姉ちゃん」

「だよね！シッポも着けたら豊和君も欲情するよね！？姉妹丼を召し上がれ♡ってサプライズでやってみよう渓！」

「そうだねお姉ちゃん♪」

─聞こえてますからね。幼女体型にネコ耳、シッポに双子………想像するとヤバいわ！アリかもと思ってしまったわ！とにかく今日は真っ直ぐ家に帰る事にしよう。直弘と一緒に帰る為直弘の元へと俺は向かった。