第10話一週間ぶりの美麗先輩
屋敷に戻った後は一週間ぶりに皆と遅く迄談笑。そして各自寝る為に自室へと戻った。俺も久しぶりにゆっくりベッドで眠れるなぁと思い自室のベッドに腰掛けている横になろうとすると部屋のドアがノックされる。ドアを開け自室へと招き入れた。美麗先輩だ。美麗先輩はお風呂を上がって間もない感じ。綺麗な紅髪は宝石の様に耀き、シャンプーや石鹸の匂いが鼻孔を擽る。可愛い動物柄の薄い生地の寝間着を着ている為スラッとした体型がハッキリと分かる。
そして監禁されるまでは毎日美麗先輩がお見舞いに来てくれてイチャイチャしていた。話して、キスして、話して、キス…。ツンデレのツンが無くなり毎日デレていた美麗先輩。そして元気になったら愛し合おうと言われたその言葉が頭の中を駆け巡る。
…俺は本当に煩悩だらけになったもんだな。美麗先輩はそんなつもりじゃ無いかもしれないんだから。
「もう…寝ようとしてたわけっ?」
「ベッドに横にはなろうとしてましたけど」
「…そう」
そう言うと美麗先輩は俺のベッドに腰掛けた。俺も少し離れた場所に腰掛け…
「もう少し近くに座りなさいよ」
ポンポンと真横に座れと合図。そう言った美麗先輩の頬は赤みがかっていた。
「…ぁ…はい」
ゆっくり美麗先輩の横に腰掛けるといい匂いすぎてドキドキして落ち着かない。
「…ねぇ、覚えてるわよね?」
「…何を?」
「アタシが言った事…」
「…俺が目が覚めたあの時に美麗先輩が言った事ですよね?」
「美麗よ…豊和。もう美麗って呼びなさいよ?」
「…美麗」
「監禁されてる間にキャロルって子と渚とヤッたのよね?」
「!?…その件は黙秘します」
「べ、別にそれを責めてる訳じゃ無いんだからね!」
「?」
「そういう行為を出来る程回復したって事よね?」
「嗚呼…まぁ…その…はい…」
そう言った瞬間俺の視界は天井を写すと直ぐにお腹に股がりこちらを見下ろす美麗先輩の綺麗な顔。先程よりも顔は赤みを増し瞳を潤ませて表情には色気。寝間着のボタンを外していくと下着は着けておらず綺麗な胸が露になる。
「…分かってるわよね?」
「美麗。大切にするよ。何人も彼女がいる不埒な男だけど、美麗が俺で良いのなら、美麗を幸せにするから」
「アンタが…豊和が良いの。豊和以外要らない。皆そう思ってる!それに幸せにするのはアタシ達よ」
「美麗…好きだよ」
「私もアンタが好き…大好き。アタシの全てを受け止めてね?」
「勿論」
部屋の電気が消え2つの影が重なり合う。この日美麗と結ばれた。
「はぁはぁ…豊和♡豊和♡」
「…ぁ…美麗…」
「どうしよう…」
「どうかした?」
「初めてなのに…豊和と1つになれて…痛いのに幸せ過ぎる…の…アッ♡」
─追伸美麗が可愛すぎる。
そして…
『また1つ繋がった…』
美麗はそんな声を聴きながら豊和と愛を確かめ合うのだった。
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