第8話監禁3日目~5日目

 監禁されてからどの位経ったのだろうか?椅子に縛られていた俺だが今は金属の首輪が付いた鎖を付けられ身体は動かせる様になっているのだが、俺はペットなのだろうか?この部屋からはまだ出して貰えていない。皆元気にしてるだろうか?流石に太陽の光も恋しくなる。2人共性欲が強くなった俺よりも性欲が強いよね…?食事やトイレ以外はずっと身体を重ねていた。重ねさせられているという方が正しいだろう…。


 今回はキャロルの番だった。キャロルは来た瞬間から口やDカップ…もうすぐEカップになるという胸で奉仕してくれ、その分奉仕させられた。何度目かの事を終えた後…


「なぁ、キャロル」


「な~に?」


「俺はいつまで監禁されているんだ?」


「う~んと…そうだねぇ~…」

(私が孕む迄かな♡と言いたいけどもう出来てる気がするし、ホントは一生監禁と言いたいとこだけど豊和に消えられたら困るし…それに1度は豊和を殺して私も死のうとしたんだけど。不思議な声が聴こえたからだ…。何を言われたのかは分からないけど渚が言ってた事がホントだったのが確定したわけだけど、他にも豊和を好きな女がいっぱい居るけど殺すわけにもいかないし…。どうしようかなぁ…。まだ独占しても良いよね♪よし…)


「もう少しだけ私達だけで独占させて貰おうかな♡それにそんな事考える暇があるなら来て♡」


「あ、嗚呼…」


 どうやらまだ俺は解放されないみたいだ。あんまり言うと綺麗な金色の瞳が直ぐにどす黒く染まっていくから気を付け無いとな…?世のヤンデレってこんな感じなのかな?愛されるのは嬉しいけどキャロルも渚も病み過ぎているよな?そう思うよな?思わない奴なんて居ないよなぁ──?なんて心に思い浮かべながらも口には出せず従順なペットの様にキャロルへと身を寄せるヒヨッた俺だった。女性には逆らうものでは無いのだ!特に皆も監禁され大便の世話迄されれば心や何やらが折れるぞっ!本当に…(汗)。





******


 キャロルに身を寄せたまま眠っていた俺はこの部屋をノックする音と声で目を覚ました。目の前にはキャロルの染みが一つも無い顔。病み過ぎて無ければホント可愛いのにと呑気に思っているとハッキリと聞こえた声は渚の声。


「お兄ちゃん!お姉様!大変…大変!」


 お姉様っていつの間に呼んでるんだと思っていたら…


「どうかしたの?」─キャロルが聞き返す。


「お姉様!ごめんなさい!お兄ちゃんを調教している大事な時に!」


調教?調教ってなんだよ!とツッコミたいが我慢する。聞いたところで聞かなかった方が良かったと想像がつく。


「何かあったのね?」


「私が…私が忘れていたせいで…」


「何を忘れたんだ渚?」


「それが…お兄ちゃんと結ばれる喜びとそれ以外の事を考えたく無かったから皆に連絡するのを忘れていて…」


「えっ!?」


「テ、テテテレビにお兄ちゃんが行方不明と報道されていて…」


「はぁ─────────!?!?」


「お、おおおおお母さんも泣きながらテレビに出演して息子をどうか無事に帰してくれとか言ってるし…」


「ばばばば、馬鹿っ!今すぐ連絡して勘違いだの何だの伝えろぉー!ここに閉じ込められていったい何日経ったんだよ?」


「…確か…今日でたったの6日目かな?」

「キャロル…お前冷静だな?」

「監禁する時点で想像は付くから♡」

「想像は付くから♡じゃないからな!大体犯罪なんだからな?」

「テヘッ…ペロッ♡」


「…可愛く誤魔化しても駄目だから」


「あっ!?」

「どうした渚?何か思い付いたのか?」

「今日は私の番だよお兄ちゃん♡」

「渚…お前馬鹿なのか?今日は私の番だからじゃねぇーよ!母さんが今テレビの前で泣いてるんだろうが!」

「…そうだけどソレとコレは別だから…」

「別じゃねぇー!」


「さてと。落ち着いて愛し合って豊和を調教しておきなさい!私が何とかしてくるから!私に任せて!」

「お姉様流石です!」

「任せて。義妹の為だからね!」


「いやいや…とにかく解放してくれれば俺が何とか…」

「「それは駄目♡♡まだヤリ足りないから♡♡」」


「お…お前ら…時と場合を考えてくれ…」




─今更ながらにまともではない2人に呆れる俺。キャロルは部屋から退出。渚は獲物を狩る目に変わって服を脱ぎ始めた。母さん、どうして渚はこんな風に育ったんだろうな?もしかしたら母さんも父さんに対して病んでいるのかと思いながらそこで考えるのを止めた…。








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