第7話監禁3日目

 随分長く感じる。何日位経ったのだろうか?身体中が物凄く痛い。それもその筈…。身体の自由が効かない状態で長い時間椅子に座っていまだに縛られているのだ。しかも今回は目が覚めると渚が俺に抱き付いて眠っているのだ…………。




やっちまったぁ────────────!


 というよりキャロルに続いてヤられた訳なんだが…。実妹だぞ…。しかも俺自身途中から妹が凄く可愛く思えたのだ。元々妹ととして可愛く思っていたのだが…昨日からずっと、


「お兄ちゃん…好き…好き…妹としてじゃなく…1人の女の子として…私を見て!」


 ─なんて真面目に言われ身体もいまだに繋がっている。意識するなという方が無理だろう…。はぁ~、俺はどれだけの女の子の責任を取れば良いんだ?転生した時はゲームの主人公と仲良くなるとか気楽に思っていたのに随分と違うところに辿り着いたもんだ。


 それに思い出したくもないが、くっ…妹に大便の世話迄された日にはもう旦那にして貰うしかないんだからねっ!って気がするわ…。いつまでこの状態なんだろうか?


「…んっ……ぁっ…お、お兄ちゃん♡お、おはよう」


「お、おはよう渚…」


「お兄ちゃん起きてたの?」


「さっき目が覚めたばかりだよ」


「んっ…そうなん…だ。そ、そそそそそれにしてもお、お兄ちゃんのお兄ちゃん…も、物凄くお元気みたいでっ/////」


何か渚の様子がおかしいな?目は泳いでるしキョドってるというか…。


「あ~、薬飲まされてから特に…な?それにしても何で渚は動揺?っていうか言葉がつたないというか…どうかしたのか?」


「だ、だってお兄ちゃんが女の子として見てくれなくてこんな風に関係を進めてしまったから怒られるかと思って…」


「なるほど。渚は俺に怒られると思うような事をしたんだな?」


「ごめんなさいお兄ちゃん!無理矢理こんな事して!」


「はぁ~、謝らなくて良いよ渚。こうなった以上渚の事はちゃんと1人の女の子として見るから。というかそういう風にしか見れなくなったよ!」


「ホ、ホント…に?」

「嗚呼。だから渚も俺が嫌では無いなら傍に居てくれるか?」

「う、うん。居る!おにぃの傍に!嫌がられても私はお兄ちゃんの傍にいるからぁぁ!」

「分かってる。俺はもう覚悟を決めたよ…」

「うん。お兄ちゃん大好きだからね♡」

「…俺もだよ、渚」

「おにぃ…」






────甘い時間を過ごした後、渚はキャロルの元へ。頼む妹よ!俺の事がホントに好きなら監禁は止めて欲しいし、せめてこの部屋の中だけでも自由にさせてくれ…。頼むからと切に願う。渚ホントに俺の事好きなんだよな?

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