第38話動き出す不穏な影

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─とある電柱の影


「あ~、やっぱりあの人だ。今日病院で見たのは幻では無かったのね!包帯を巻いていた時はかなり心配したけどああして笑っている所を見ると大丈夫なようね。安心したわ!彼の右手に何かあったら触れて貰えないからね。ウフフフフフフフ!それにしてもあの女達は何なのかしら?私の彼に馴れ馴れしく!邪魔よね?貴方もそう思うでしょ?そうよね!邪魔よね!貴方の子を身籠るのは他でも無い私だもの。それにしてもどうしてやろうか。流石にあの茶道グループの娘を敵に回すのは得策ではないわね。悔しいけど下手な事をすれば消されてしまうからね。どうしようかしら……。いいわ、暫く彼は貸してあげる事にしましょう!最後に彼を手に入れるのは私だもの。ウフフフフフフフフフフアハハハハハハハハハハハッ!!!孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私孕むのは私だけよ!」




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─とある部屋の一室


「どうして…どうして…急にあの部屋を解約してしまったんだい?僕の美麗♡折角、苦労して電気屋のフリをして盗聴器を仕掛けたというのに!」


「君がモデルをしている時から僕は君の一番のファンであり理解者なのに…。そんな僕に断りもなく引っ越して行くなんて。許せない!電話で喋ってた真冬と愛美、遥と唯だったかな。その子達は君の友達なんだろうけどたまに話に出て来る豊和って誰だい?僕という者がありながら浮気なんてしないよね。駄目だよ駄目だよ!認めないよ!男友達なんて必要ないし、彼氏なんてもっての他だ!僕がいるんだから!」


「美麗♡美麗♡美麗♡名前を呼ぶだけで今日も果てそうだよ、僕は!カメラさえ取り付ける時間があればいつでも君を見つめられたのに声だけの盗聴器しかつけられなかったのは僕の一生の不覚だね。でも逆に考えれば僕と愛し合う時迄お互いに裸を見せ合うのはとっておけという神様のお告げだよね?あ~美麗♡そのうち君が引っ越したという家はわかっているんだからそのうちまた行くからそれまで良い子にしてるんだよ!僕の美麗♡」




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「僕の深雪。僕に黙って引っ越して行くなんて今でも許せる事では無いよね?そうだろ、皆?」


「そりゃそうでしょ!」

「私もそう思うわ!」

「俺達のリーダーの告白を断ったんだから当然だよ!」

「拉致ればいいんじゃねぇ?」

「馬鹿!案も無しにそんな事したら捕まるぞ!」

「いや、脅せばいい!」

「どうやって?」


「そうだな。俺の子供を身籠る迄監禁と薬漬けにしてやる!」

「流石リーダー!」

「引っ越した先も分かっているの?」


「ああ!お前らにも協力して貰うぞ!」


「「いいぜ、リーダー!」」

「「「私達もいいわよ!」」」


「絶対俺のモノにしてやるぜ深雪!」






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