第2話そんな目で見ないで
冷静になるんだ俺っ!どうやら俺の聞き間違いじゃ無かったらしい。そして幼馴染みの幸子よ!慌てて席を立ち上がりその場から動かずこちらを睨むのはやめようか。ジト目を通り越して殺気が混じっているから…。
そして俺は勘違いしないし出来るモブ男。ちゃんとそこは分かっている。
「え~と、初対面だし付き合ってとか、誰を選ぶのかというのはどこに付き合えばいいのでしょうか?生徒会とかの誰かの手伝いですよね!部活の勧誘だったり、そんな感じですよね?」
「違うわね」
「違うに決まってるでしょ?何言ってんのアンタは!」
「違いますわ」
「全然違うね」
「違うよ!」
おかしい。それ以外に俺の元にヒロインが来る理由が思いあたらない。そして時に幸子よ。後ろに般若の姿が見えるぞ。落ち着け、具現化しているぞ。どうすればそんなアニメみたいな事が出来るんだ?少し羨ましいぞ。そして何をそんなに怒っているんだ?
「私…貴方にキスされたのよ?忘れたの?」
「ア、アタシだってアンタにされたんだから!/////」
「わたくしもですわ(ポッ)/////」
「ボクも君とキスは交わしたよ」
「わ、私も/////」
「してねぇ────────────!」
俺は無実だ。信じてくれるだろ?いやいや、マジでやってないから!こんな可愛い
そして教室に残ってそんな成り行きを見守っているクラスメイト達よ!そんなクズを
「「「「「……冗談だけど…」」」」」
「冗談はマジで止めて貰えますか?」
「「「「「………どちらでもいいじゃない!!!!!」」」」」
「どっちだよー!というか断じてやってねぇ!さっき、初対面って言ったよね?それだと今した事になりますよ」
「「「「「……良いよ…する?」」」」」
5人全員顔を赤らめながらキス顔は止めてくれ!可愛いしなんならそれぞれの艶っぽい唇に吸い込まれそうになるから!
「…しません!」
「…豊ちゃん!後で話あるからね!」
「ねぇーよ!俺は無い!幸子よ!何の話があるって言うんだ?誤解って分かっただろ?幼馴染みなんだから、か~と言えばつ~の以心伝心で伝わるだろ?」
「…………」
「くっ、無視かよ…」
「「「「「…誰?????」」」」」
「んっ?ああ、こっちは
「…どうも。豊ちゃんの幼馴染みの仁田野幸子です!」
「「「「「ふ~ん…………これから宜しくね!!!!!」」」」」
(((((なるほどね。この
「……宜しくお願いします」
(んもぅ!豊ちゃんの馬鹿ぁ!馬鹿馬鹿!)
「?」
「取り敢えず今日は挨拶だけにしておくわね。私は真冬よ。真冬って呼んでね松山君」
「ふん。また来てあげても良いわよ。豊和には特別に美麗って呼ばせてあげるわ」
「ボクの事は唯で良いよ、豊君?」
「私の事は遥って呼んでね。豊和君!」
「わたくしの事は愛美と呼んで下さいまし。松山様」
「あ、はい」
─5人のヒロイン達がそれぞれ教室を去って行く。嵐が
「あんたも大変ね、幸子」
「煩いわよ、
「お~怖っ!」
「おい。深雪もいるなら助けろよ!俺達中学時代からの友達だろ?」
「嫌よ!巻き込まれたくないもん」
頭をフリフリ振る度エメラルドグリーンの長い髪を1つに纏めた綺麗な髪が馬の尻尾みたいに揺れている。
「マジかよ…冷たいな深雪は。だから男が出来な…痛い!イタタタタタタッ!すいません。私が悪ぅ御座いました!許して下さい。何でもしますからぁ~!」
深雪よ。お前は鬼か!頬っぺたをつねって引っ張るなんて漫画だけにしてくれー!凄く痛いわ!
「口は災いの元だよ、豊和!分かった?」
「肝に命じます」
「宜しい!」
「ったく、深雪は可愛いのにすぐ暴力に走るんだから参るよな…。黙っていればそんだけ美少女なんだから直ぐに彼氏なんて出来るだろうに…お~イテっ!」
「ふぇ/////」
「はぁ~あ、深雪、アンタも
「べ、別に…しょんなこと…」
「?」
女の子同士の会話は良く分からんな。それにしてもホントヒロイン達が来るなんて。しかも皆…本気で付き合ってと言ってたよなぁ~?あ~くそ!主人公よ!早く転校して来てくれぇ!お前が来てくれないと訳が分からん!ホントにここは俺が知ってるゲームの中なのか?謎が謎を呼ぶ…なんてな。
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