第97話 プロポーズ作戦
今日の討伐はオーガ2体。
特殊個体ではなかったのでサクッといった。
宝物は力の腕輪。
男性陣はそれなりに力があり、スケルトン軍団はモンスターみたいなものだから、それなりのパワーはある。
着けるなら
消去法で行くと、
とりあえずそれで行こう。
本日のふた部屋目は、サイクプロスだった。
青色の肌の、一つ目の巨人。
なぜか目を撃ったら一発で死んだ。
分かり易い弱点だな。
接近戦してたら強敵なんだろうけど。
宝物は目隠しだった。
千里眼の目隠し。
これは要らないのか。
でも広いフィールドなら効果を発揮したりする。
彼女のマッピングスキルと合わせれば強化されるだろう。
色々とやることがある。
順番に片付けよう。
そろそろ鉄が溜まった頃だ。
くず鉄回収を再開しようと思う。
それで、くず鉄回収で第三セクターの職員に話を聞く。
「困ったことは?」
「ついうっかりで、鉄の杭が発射する前に手を出して貫かれた人がいると聞きました」
「今は鉄の貯蔵庫から運び出しているからそんなことはないぞ。ただクレーンを使うから危険度は増したかもしれないな」
「貯蔵庫の鉄の切断も怖いですね」
オートメーションにするならトラップの方が容易いか。
スイッチを踏んでアームが鉄杭を回収するというロボットは簡単に作れそうだ。
ロボットの開発費用を出してやるか。
1億円で足りるだろうな。
足りなかったら追加で出せば良い。
パラダイスサイバーの危険性を医者に言わせる。
学会とかで発表すれば広まるだろう。
まず
これで肩書は十分だ。
年収も申し分ない。
さあ行ってこい。
肩を叩いて送り出した。
結果は。
「俺がいかついのが悪いんですかね」
「駄目だったのか。でどうなった?」
「
「大変だったな。
「俺の部屋で悲しい目をして猫ちゃんと戯れてます。猫ちゃんは気配を察したのか、彼女を慰めてます」
とりあえずは安心だな。
親はたぶん金が無くなったら戻って来るぐらいに考えているのかも知れない。
部屋の代金5000万は
「でどうしたい?」
「俺的には結婚するなら親には祝福してもらいたい。それまでは婚約という形を取りたい」
「いいんじゃないか。だが、説得は難しいぞ」
「分かってる」
プロポーズ大作戦は失敗に終わった。
久しぶりにメッセージを配信する。
「パラダイスサイバーの危険性を皆さんは知ってますか。あれは幻覚を引き起こします。もし使っている方、身近な誰かが使っていたら危険性を訴えて下さい」
【ソースを出せよ】
【法律で禁止されてないだろ】
【俺はやらない。ドラッグと同様な匂いがしたからな】
【やってみろ嵌るぞ】
【危険なのにか】
【俺の友達も使っているけど別に平気だよ】
議論は起こったが、どうやらパラダイスサイバーの宣伝になっている。
駄目だ。
なぜみんな分かってくれない。
どうやら戦わないといけないようだ。
どうやって戦う。
「ネット工作してみませんか?」
「人海戦術だな。よし1億出そう。やってくれ」
パラダイスサイバーの話題が出ると、危険性を訴える書き込みがなされるようになった。
だが、まだ浸透しているとは言えない。
もっと広い所に訴えないと。
たぶん国が動かないと駄目なんだろうな。
でも地道な活動はやらないと。
元はと言えば俺が魔石と繋げるシステムを作ったからだ。
それの予期しない使われ方がされてしまった。
思考入力事業を全て辞めても、広まった製品は回収できない。
できる限りのことをして戦おう。
――――――――――――――――――――――――
俺の収支メモ
支出 収入 収支
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
繰り越し 58,036万円
上級ポーション2個 604万円
彫像10体 10万円
弾丸製造 500万円
身代わり人形 300万円
医者に寄付 1,000万円
ネット工作 10,000万円
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
計 11,000万円 59,450万円 48,450万円
パーティ収支メモ
支出 収入 収支
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
繰り越し 27,484万円
オーガ2体 102万円
サイクプロス1体 56万円
弾丸60発 6万円
弾丸用魔石 150万円
付与魔法依頼 50万円
魔力買い 259万円
身代わり人形 300万円
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
計 765万円 27,642万円 26,877万円
ファンド収支メモ
俺の出資1250口 125億円
客の出資4476口 447億6千万円
支出 収入 収支
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
繰り越し 131,712万円
カイザーウルフ60体 4,500万円
ドッペルオーク12体 600万円
シャーマンオーク12体 720万円
エンペラータランチュラ12体 1,056万円
メイズスパイダー12体 1,020万円
エレファントスレイヤー12体 1,440万円
オーガ96体 5,280万円
弾丸製造 500万円
酒 12万円
転移輸送 803万円
ロボット開発 10,000万円
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
計 10,000万円 147,643万円 137,643万円
遺産(不動産) 0円
ダンジョン -48億円
出資金 125億円
2階層の空き部屋から出た身代わり人形は、1回ダメージを肩代わりしてくれる。
誰に装備させるか迷ったが、俺が装備することにした。
俺さえ行動不能にならなければ打つ手があるような気がしたからだ。
俺達の装備は。
俺 追憶のペンダント 不眠の冑 剛力の籠手 モノクル 身代わり人形
キープ 亜空間収納 千里眼の目隠し 身隠しのマント 変装の仮面 スキル鑑定の杖
俺と女性陣に装備が偏っている気もする。
だが、文句が出ないことから、まあ良いのだろう。
俊足ブーツは人数分手に入れたい。
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