第95話 人体の修復
今日の討伐はワニ2匹だった。
メタルアリゲーターという名前らしい。
その硬さが金属並だということでこの名前が付いたらしい。
だが魔石弾は硬い。
難なく仕留められた。
宝物は30センチはある透き通ってキラキラするウロコだった。
見るからに高そうだ。
飾っておいてもいいだろうし。
アクセサリーとかに加工してもよさそうだ。
次の部屋はゴースト2匹だった。
レイスらしい。
銃弾は通じないが、
見事成仏させたところ魔石を落とした。
宝物は聖水だった。
アンデッドが退散する。
売るよ売れば良いんだろ。
アンデッドは
討伐を終えると
「どうです?」
「物品修復系が8人、スキャン系が2人、物体の時間巻き戻しが1人、そして、人体の修復が一人です」
「人体の修復は巻き戻し系ですか?」
「ええ、でも本人は俺は医者じゃないと言って病人を見るつもりはないみたいです」
「どういう経歴の人かな」
「宮大工だったらしいですけど、誤って指を一本切断してしまって、それで修復士の仕事をするようになったようです。指を修復したいと常日頃思ってたみたいですね」
「なんで修復を拒否してるの?」
「修復は激痛を伴うと言ってました。他人にあの激痛は味合わせたくないと」
それは麻酔でなんとかなりそうだ。
「医療行為は出来ないから、その人にはなんとかして医者になって貰いたいね」
「いい考えがあります。スキル治療師という資格を作るのです。医者の立会いの下スキルで治療を行えるという感じですね。これなら医師会も文句は言わないはずです」
「そのひとを説得するのは
「大丈夫です。お孫さんができたらしいのでその線から攻めたいと思います」
「スキル治療師は俺の方から区長に提案してみるよ」
スキル治療師の話をしたら、区長が凄い乗り気になった。
資格の事業は金になるか。
たしかに受験料でウハウハだよな。
労力も掛からないし、試験会場も行政なら抑えるのに苦労はしないはず。
第三セクターの職員に聞き取り調査をする。
「困ったことは?」
「あの部屋が便利すぎてここに住みたい」
「自動片付けシステムとか色々と機能があるからな。5000万円だ。ただ値上がりするかも知れん。2階層の宝物が思いのほか良くてな他人には譲れない。第三セクターの部屋もアイテムの権利はこちらでもらうつもりだ」
「値上がりするのかぁ、ショック」
「そのうちローンを受け付けるとしよう」
「分かりましたローン組みます」
「3階層以降になると思うな。3階層がどんな感じか見てみないと分からないけど」
「他にはないか?」
「力仕事なんで毎日筋肉痛です」
「身体強化のスキルを付与して貰えば良い」
「それってマッピングの付与と併用できますか?」
「出来ないぞ」
「どっちか選べってことですね。それと部屋を買うためのローン組むとして副業が何かありませんか」
副業ね。
そうだ。
「祈りの像という道具がある。これに魔力を込めるだけの仕事だ」
「仕事が終われば魔力は必要ないし、それは良いですね」
「一回1万円払おう」
「そんなに貰えるの! 魔力って1時間半ぐらいで全回復するんですよね」
「まあな」
「何回もやっても良いですか」
「不正しないようにタイムカードで管理するぞ」
「構いません」
その分スキル付与を頑張ってもらおう。
「君は色々とアイデアがありそうだ。何でも良い言ってくれ」
「私のスキルは透視なんですが。言っておきますがエロくはないんです。X線画像みたいに見えるんですが、何か良い使い道ないですかね」
「いま、スキル治療師という資格を作ろうと思っている。それができたら受験すると良い。それと思考入力は知っているか、あれを使って透視した画像を出力したら良い」
「やってみます」
人間CTか。
需要あるのかな。
放射線を使わないから健康には良いけど。
「ちなみに何を考えたら透視が芽生えるんだ?」
「エロじゃないんです。500円玉を自販機の下に落としてしまって、障害物が邪魔って思ったのがきっかけだと思います。物凄くイライラしたんです。それしか思い浮かびません」
「見えない場所を見たいと思ったからか。エロの透視能力に目覚めた奴とかいるのだろうか」
「いないらしいですよ。調べましたから。なんでも服だけ透かすのは不可能らしいです」
「催眠とかならいそうだな。時間停止は無理か。馬鹿なことを言った」
「男なら考える事ですから、分かります。私もエロの透視だったらと考える日もあります」
スキルは千差万別だ。
研究すると面白いのだろうな。
――――――――――――――――――――――――
俺の収支メモ
支出 収入 収支
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
繰り越し 54,957万円
上級ポーション2個 612万円
彫像10体 10万円
弾丸製造 500万円
巧みの手 300万円
俊足ブーツ 300万円
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
計 0円 56,679万円 56,679万円
パーティ収支メモ
支出 収入 収支
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
繰り越し 23,306万円
ギガントバイパー2体 116万円
カイザーウルフ3体 153万円
弾丸60発 6万円
弾丸用魔石 150万円
付与魔法依頼 50万円
魔力買い 128万円
巧みの手 300万円
俊足ブーツ 300万円
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
計 934万円 28,418万円 27,484万円
ファンド収支メモ
俺の出資1250口 125億円
客の出資4058口 405億8千万円
支出 収入 収支
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
繰り越し 68,346万円
カイザーウルフ60体 4,500万円
ドッペルオーク12体 600万円
シャーマンオーク12体 720万円
エンペラータランチュラ12体 1,056万円
メイズスパイダー12体 1,020万円
エレファントスレイヤー12体 1,440万円
オーガ96体 5,280万円
弾丸製造 500万円
酒 12万円
転移輸送 789万円
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
計 0円 115,779万円 115,779万円
遺産(不動産) 0円
ダンジョン -48億円
出資金 125億円
巧みの手と俊足ブーツ2つ目が2階層の空き部屋から出た。
たぶん標準装備なんだろうな。
何かあった時は女性陣二人を逃がすためだ。
パーティメンバーからも異論は出なかった。
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