8 我が名を示せ! 聖剣マヨネーズ!
主人公視点
あの日、僕は
歩いている最中にスマホを使うのも気が引けたので、帰り道で会話はなかった。気まずい思いをさせてなければいいのだが……
2日ほど、
そして久しぶりに登校した
「おはよう。体調はどう?」
「✕✕✕✕✕✕」【我が名を示せ! 聖剣マヨネーズ!】
「元気そうで良かった」
何を言っているのかはわからないけど、いつもの
でも……まだちょっと顔が赤いだろうか。目もあんまり合わせてくれないし……まだ完全復活というわけじゃなさそうだ。
……
聖剣マヨネーズってなんだろう……
「……ごめん……僕は、ケチャップ派なんだ……」
「✕✕✕✕✕✕」【伝説の剣にトッピング】
罰当たりすぎる……なんで伝説の剣にケチャップをトッピングするんだ……
……というか、聖剣マヨネーズってそういうこと? 聖剣にマヨネーズかけたの?
「……聖剣には、トッピングしないほうがいいと思うよ……」
僕が言うと、なぜか彼女は慌て気味に、
「✕✕✕✕✕✕」【よって守備力の低下が見込めます】
守備力下がってる。マヨネーズトッピングしたから……
というか、守備力が下がるのか……せめて攻撃力下がってよ……あるいは天罰くだって……
「✕✕✕✕✕✕」【選ばれしものは結果として私です。市販のマヨネーズです。伝説のマヨネーズです】
「で、伝説のマヨネーズ……?」
「✕✕✕✕✕✕」【勇者にしか装備が許されません。使えません】
使い勝手の悪いマヨネーズだ……売上悪そう……というか
「マヨネーズ……好きなの?」
「✕✕✕✕✕✕」【それは世界を救います】
「荷が重いよ……」
さすがのマヨネーズも世界は救わないよ……美味しいけど……
いや……それとも……
「好きなものが世界を救うってこと?」
「✕✕✕✕✕✕」【いいえ。バンジージャンプです】
今日の
「バンジージャンプかぁ……1回くらいやってみたいな……」
「✕✕✕✕✕✕」【宇宙からですか?】
「死んじゃう死んじゃう」
なんで大気圏突入バンジーをしないといけないんだ。自殺行為にもほどがある。
相変わらず……
でもまぁ……
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