『だじゃれ禁止法』
やましん(テンパー)
『だじゃれ禁止法』
『これは、フィクションです。この世とは、関係ありません。』
いわゆる、『だじゃれ禁止法』が、大衆院で絶対的多数を誇る与党と、一部野党議員により、強行採決されようとしていた。
正式名称は、『国民による他人を批判または揶揄する目的で使われる比喩的暗喩的表現の制限に関する法律』である。
残る少数野党は、言論統制法であるとして、激しく反対している。一部の与党議員からも反対がある。
アナウンサー
『国会です。大衆院から中継です。いわゆる、『だじゃれ禁止法案』の審議が行われていますが、与党は、今日中の採決を目指しております。現在、23時45分です。採決されますと、ただちに、大衆院から、知識院に送られます。国会日程からみて、自然成立となる見込みになりまし。議場がざわついています。与党側の議員から発議です。』
与党議員さん A
『しでに、議論は尽くされましたゆえ、採決を提案します。』
与党議員さんたちと、一部野党議員さん
『さんせ〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️☺️』
反対派
『やめれ〰️〰️〰️〰️。』
『どわ〰️〰️〰️〰️〰️〰️‼️』
議長
『提案を審議します。採決をさんせーのかた。』
議員
『どわ〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️‼️』
『民主主義を守れ〰️〰️〰️〰️。』
議長
『賛成多数。ただちに、採決に移ります。』
アナウンサー
『議長席に、野党議員が押し掛け、激しい怒号が飛んでおります。あ、あ、議場管理ジッカー団のみなさんが飛び込んできました。さらに、激しい乱闘です。どっち構わずやっております。首相は、もう、もみくちゃですが、議長はジッカー団が死守しています。』
怒号 α
『この、たぬき議長〰️〰️。やめろ〰️〰️。』
怒号 β
『なに〰️〰️。パンダマスク。だまれ〰️〰️🐼』
怒号 γ
『毒を食らわば骨まで愛して〰️〰️。』
議長
『さ、は、さいけつしまし。議案にさ、さ、は、ひ、賛成のしょきん、挙手。あわ、やめれ。いたいじゃないか。暴力反対。』
アナウンサー
『おくればせながら、議場保安隊が入りました。なにしてたのでしょう。あ、国会ウルタラ警備隊です。ついに、ウルタラ警備隊が入りました。議長直属の警備隊です。存在は知られていましたが、始めてみます。おそらく、場外で、保安隊と争っていたもようです。ますます、わけがわかりません、議長のマイクを、野党議員さんが持ち逃げしようとしていまし。しかし、議長は、隠しマイクを持っています。隠しマイクです。』
議長
『挙手。挙手。さ、さ、さ、あ。いたい。』
アナウンサー
『野党議員さんと、一部与党議員さんが、議長を持ち上げましたが、ウルタラ警備隊が、議長を奪回しました。隠しマイクは、ワイヤレスでし。ワイヤレスだ。』
議長
『さ、は、さ、さ、さんせいたすう。によって、かけつされましたあ。わわわ、わあ。』
アナウンサー
『か、可決されまさした。議長が、落ちました。あ、だじゃれ禁止法案は、可決されました。知識院に送られます。え、国会中継でした。』
・・・・・・・・・・
やましん
『久しぶりだ。大将、元気かな。さて、なにたべるかな。む。なななな? きょ、【強行採決焼肉定食】。なんだ。それは。ふふふ、大将、やるな。【ワイヤレス肉野菜うどん】か。【たぬき議長そば】。ははははは。【ウルタラ怪獣スタミナらんち】。すごい。あ、【ジッカー丼】。ぎゃははははは。【たぬき議長そば】。にしよう。』
やましん店に、はいる。
大将
『よ。久しぶりだね。』
やましん
『ちょっと、体調悪くしてね。もう、70まえだし。長くないよ。安いのここだけだし。』
大将
『おら、76だ。がんばれ。なんとか、現状価格を維持するから。』
やましん
『あい。では、【たぬき議長そば】。ね。』
大将
『あいよ。【たぬき議長そば】です。【たぬき議長そば】。』
おくさん
『はいよ。【たぬき議長そば】。【たぬき議長そば】。ひとつね。』
そこに、店の奥のかげから、黒服の数人が立ち上がったのである。
やましん
『あ、ブラック団だ。始めてみた。』
MIB
『きみたち。逮捕する。』
大将
『なんの罪でか?』
MIB
『いわゆる、他人批判揶揄制限法、ひや法、違反の現行犯だ。』
大将
『そんな、罰則はなかったろ。』
MIB
『さっき、ついた。』
大将
『む。隠れ採決したか。』
やましん
『隠れ採決! やられた。』
MIB
『はい。みなさん。全員逮捕するね。みんないっしょだから、怖くないよ。はい。秘密警察本部、行きます。特別見学付きです。』
店にいた人は、全員逮捕された。
町に出てみたら、逮捕されたひとが、ぞろぞろと引かれている。
大将
『こりゃ、あきらかに、だじゃれだな。強行採血。なんて。』
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『だじゃれ禁止法』 やましん(テンパー) @yamashin-2
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