第7話 ミカとみか

人間どもが行き交う横浜の…。


このくだり…毎回同じで何とかならないのかな?


アザミは毎回、このくだりを書く主様に必要あるかと思っていた。


書く方も面倒臭いと思うけど、読んでる方だって、面倒臭いと思うんだよね…。


きっと、読者様は飛ばして読んでいるに違いないんだ!


主様、アホだから、気づかないんだろうな…。


ありゃ?


あれはミカさんだ!


ご機嫌取らなきゃ…。


え?


こりゃ珍しい…みかさんじゃないの…親娘でお出かけ?


こりゃ主様が、来たらどうなるんだろ?


展開が、気になるね…ププッ。


って言ってると、来たよ…主様来たね。



「sam遅いよ!!」


ミカが言う。


「ゴメンゴメン。おぉ!みか、久しぶりだな」


「うん、sam、元気してた?」


黒髪のみかだ。


「ママったらさ、今日samとデートって言ったらついてくってきかないんだよ」


「あはは、いいじゃん。たまには3人でさ」



ちなみに、アザミちゃんが説明しておこう。


ミカさんは「スナックみか」の茶髪のミカさん。


みかさんの娘さんで主様の恋人だね。


んで、みかさんは「黒髪のみか」で、若き日の主様の恋人…。


え?


こりゃ親子丼?

 

大丈夫大丈夫!


親娘でも、みかさんとミカさんは血の繋がりの無い親娘だからね。


あったら、「仮題 ふみ」のふみちゃんみたいに禁忌の子になっちゃうもんね。 


え?


みかさんとミカさんがやるわけではないから、禁忌にはならないか…。


まぁ、あたし的には、何でもOKなんだけどさ。


しかし何だね…。


みかさんとミカさん…紛らわしいね。


ひらがなとカタカナの違いなんだもんね…。


主様も、最初は良く間違えていたの、あたしゃ知ってるよ。


呼び方変える?


M1とM2…。


漫才のコンテストみだいだな…。


勝手に変えたら、主様怒るしな…。


まぁ、読者様には、間違えないようお願いしましょう…。


って、ミカファミリーを観察しなきゃね…ププッ…。




みかは自分の座る横をポンポンと叩き、samに、座るよう促した。


samが横に座ると、みかはsamの両頬を、手のひらではさみ、samに長く熱いキスをする…。  


みかの舌とsamの舌…。


絡み合い、なごりを惜しむように離れると、みかの吐息はジャスミンティーの香りがした…。



って、ママ!


何やってんのよ!?


ミカが吼えた!


「いや、これはみかと俺の儀式みたいなもんだから…」


「たまにはいいじゃない…samは貴女に譲ったんだから、キスくらい」


「ママったらもう!sam!!私にもしなさい!」


「あはは…」


「笑ってごまかすな!!」


ミカはsamのみぞおちにグーパンチをする…。


「イタタタ…と、予定通りの展開が終わったところで、今日はどうする?」


「今日は伊勢佐木町でカラオケって言ってたじゃない」


「カラオケなんかいつでも行けるでしょ?私の時代はカラオケってまだ演歌ばかりだったから、私は歌わないわよ」


「ママはsamにもう会ったんだから、キスまでしたんだから、帰りなよ」


「まぁ、そう言うなよ。そうだ!昔の俺のアパートの部屋に行って、何かメシでも作ってやろうか?」


「それは楽しみね。なら、一度だけ作ってくれたキッシュ…また食べたいわ。ミカにも、ホントのsamの味、知って欲しいしね」 


「ミカ…どうする?」


「しょうがないな…でも、ママ…samとあまりイチャイチャしないでよ!」


「判ってるわよ」


「あはは、みかもミカには弱いんだな…メシ食った後は、3Pしちゃう?」



やっぱり主様はエロじじぃのろくでなしだと、アザミは思った…。


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