第7話
なんでかなぁ…。
面倒くさいことに教室の前で、バスケ部エースこと
ハハハ…。何?この嫌がらせ。
間違いなく俺を待っていたんだろうな…。
だって岳氏、俺のことすんごい視線向けてくるんだもん。
そりゃ、目も合うさ(本日2度目w)。
岳を避けて、教室に入ろうとした瞬間、
「モエ君、俺が悪かった。瞳のことは本当に悪かったと思っている。
こうして話をすること自体、自分勝手だということも分かっている。
でも、あれには理由があって…、少しでいい…話を聞いてほしいんだ。」
イケメンのエース様が、顔を青くしながら謝ってきた。また殴られるとでも思ってるのかね?
「あん?誰がモエだ?気易く話しかけんなよ。
…今更、なんの話?。またボコられたいのか?」
岳の顔色がさらに悪くなって白っぽくなっていたが、俺は構わず言葉を続ける。
「あの時に自分のしたことを正当化したことを忘れたわけじゃないだろ?言っとくけど、瞳…いや、伊藤さんのことも頭にきているが、お前のやったことも許せす気にはなれない。正直、目障りだし他の生徒の邪魔になるからそこをどいてくれ。」
手で岳をどかし、教室に戻ろうとしたのだが、菅谷からまさかの援護射撃が…。
「ハジメ、いい機会だから放課後に話を聞いてやれよ。岳、部活が始まる前に生徒会室にこい。キャプテンには俺から伝えておく。それから、当然、俺も同席させてもらうぞ。また、以前のようなことが起こってはハジメがかわいそうだからな。」
「うるせい、勝手に決めんな。でも、菅谷が言うならそれでいいか。正直、もう関わりたくないんだよ。それと面倒だから伊藤さんは連れてくるなよ?わかったな?」
俺は声を低くしてそう伝えた。礒部は、「俺は仲間外れなの?」とぼやいていたが、こいつは、悪い奴ではないが少々口が軽いところがあるからな。
意図しないところで変な噂が流れても困る。(だから無視!)
「わかった。それで構わない、菅谷にも聞いてもらったほうがいいと思うし。話をさせてもらえるならありがたいよ。」
岳は、覚悟を決めたのか、男バスの元チームメイトの菅谷が声をかけたからなのか、わからないが表情は硬いものの顔の血色が少し戻っていた。
さっきのやり取り、結構なやつらが見てたな。
また、変な噂を流されても迷惑なんだよな。マジで。
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