下巻の序盤
44話以降の展開ですが、エルザは夏季休暇が終わるため戻ることになります。
聖都ではセリスを奪還したことがなかったかのように問題になっておらず、エルザに関しては安全であろうということから情報収集の意味でも戻ったという形。
その後騎士団長のレイア・メディアスとエルフの団長であるイザークが現れます。
ファノンはレイアと、セリナはイザークとヴァルキュリア戦をすることに。
ですがその戦闘にファノンとセリナは違和感を抱いていると、騎士団長の二人は途中で戦闘を中止。
そしてレイアたちは出頭を促すことが書かれた手紙を置いて聖都へと帰還。
手紙にはセリスの件は誤情報であり、セリスに関してはヘリオドールでの戦闘は不問。
ファノンとセリナについても命の保証はされるという内容だった。
しかしその手紙の内容では安全とは言えないという判断になり、ファノンたちが戻ることはない。
その結果ヘ第1、2、3、4、5、6騎士団長がイストに現れ、ファノンたちに出頭を迫る。
だがファノンとセリナはこれに応じない。
戦闘もやむなしという状況になると、第4、第5騎士団長であるレイアとエルフのイザークがファノン側へと寝返る。
これはレイアのメディアス家とエルフの国エスピトが、ファノンが召喚する聖遺と特別な関係によるもの。
ファノンが召喚する聖遺は伝説と言われる神騎が使っていた武器であり、同時にレイアはその子孫ということ。
そしてエルフの国は、今はいない魔神に滅ぼされかけたところを助けられている。
その神騎の聖遺がファノンにつくだけのなにかがあると、二人はファノンたちの方へとつく。
4対4という状況になり、ファノンは第1騎士団長のファウザと。
セリナは第3騎士団長のライオット。
レイアは宰相であり第2騎士団長でもあるサガ。
イザークは第6騎士団長のビザイストと戦闘になる。
レイアとイザークは当然だが、ファノンとセリナも互角の戦闘を繰り広げる。
だがこのなかでレイアが失態をしてしまう。
戦闘中にサガは副団長であるモードと入れ替わり、セリスを捕らえてしまう。
そしてその場にいる全員の視線がサガに集まる。
サガは自身で研究していた魔道具でセリスの魔力を吸収。
そのタイミングでライオット、ビザイストとモードが第1騎士団長を襲撃。
ファウザは重症で倒れ、サガの下にライオットたちは集まると、セリスの魔力を使って4人は魔人化してしまう。
そこで4人はネビュラであることを告げるが、サガだけ他の3人とは違う現象が起きる。
文献に載っている邪神リリスがまとっていたと言われる黒い靄が身体から出現。
ファノンたちの判断が迷うなか、一人セリナが姿を変えて動く。
そのセリナの姿にファノン、レイアとイザークだけでなく、サガたちも驚きは隠せていなかった。
セリナの姿は聖都で襲撃した魔女と呼ばれているもので、黒髪だった髪は銀色へと変わっている。
背中にはなにか銀色の模様が浮かび上がっていて、連続で未知の魔法を連発。
サガが手にしたであろう力に対して非難の言葉を口にし、セリナはなにかを知っていそうな口ぶり。
ただ一つ言えることは、セリナはこの場でサガたちを全力で殺すつもりだということ。
明らかに今までは手を抜いていたかのような戦いぶりだが、ファノンたちはセリスを助け起こして判断に迷う。
セリスはすぐ目を覚まして無事が確認できたが、魔女であるセリナと共闘するべきなのか迷っていた。
だがすぐに状況は変わる。サガが聖都に戻ると告げると、その場からサガたちは消えてしまう。
苦虫を噛むような表情で一瞬思案したセリナがファノンたちと合流する。
間近で魔女の素顔を見たファノンたちは目を疑うような顔を浮かべてセリスへと視線を向けた。
声や雰囲気は判別できないほど二人は似ていたが、今は顔まで瓜二つ。
セリス本人も信じられないような目を向けていたが、そんな視線を無視してセリナはサガたちを追うと告げる。
だが特にレイアは魔女と一度戦闘しているのもあって警戒していた。
そこでファノンは状況説明を求める。サガたちの力のことをセリナは知っているような口ぶりだったから。
セリナはサガたちの力は聖女と同じでガイアの魔力によるものだろうと推測していた。
そしてすぐにセリナは聖都へと空間転移することを提案。
サガたちはファウザに重症を負わせており、ネビュラでもあるので敵対的なのは間違いない。
今だけの共闘を提案して聖都へと転移する。
だが転移した先で広がる光景に全員目を見開く。
セリナは自分を責めるように悪態をついて顔を歪める。
街のいたるところで人々が魔物化している光景。
あっちこっちで魔物化した者から逃げる人。
それを守るために騎士たちが戸惑いながら戦っている。
だがその逃げている人も、次々とブクブク膨れ上がって魔物化していってしまう。
ファノンたちはセリナに言われて周囲を固め、サガたちと戦闘に入る。
セリナは魔力を練って魔物化していない人々を空間転移させて逃がすため、大規模な魔力を練ることに集中。
セリナが人々を空間転移させたときには、ファノンとセリスがサガの魔法で追い込まれていた。
防御魔法でなんとか直撃を避けていたが、それが保つのもわずか。
そんな死地とも呼べる二人の元へ空間転移し、セリナは自身の持つ最高の防御魔法を展開。
だがサガの魔法はそれで乗り切れるような火力ではなく、セリナは選択に迫られることになった。
自分だけ範囲外へ転移するか、ファノンとセリナを範囲外へと空間転移させるか。
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