6あい
愛がわからない
愛とはなんなのか、古代から多くの学者がその不透明な愛について多くの哲学を出した。
でも、どの論文を読んでも私はピンと来なかった。
それなのに、人は愛がないと生きていけないなんて。
幼い頃はよく人を観察する子どもだった。
無意識のうちによく試していた。
母はそんな私をきみ悪がった。
父はいなかった。
私は施設へ預けられた。
あそこはよく愛について勉強になった。
中学生、高校生の多感な時期。
愛ももっと複雑化する
ある実験を行うことにした。
[実験方法]
①相手の過去をさぐる。
探り方は話をとことん聞く。声は低くして、ゆっくりと、相手の目を見つめて。私はただ、共感の言葉を言う。
②その子のトラウマの本質を探れたら、抱きしめる。ただ抱きしめるのではない。
相手を慈しむように、存在を、肯定するように力強く抱きしめる。
③よく気にかけ、よく褒める。
そして私からもその子ができることのお願い事をする。
④その子にとって心地良い言葉をかける。甘い言葉も。必要であれば身体も慰める。
⑤今までしてきたことを全てやめる。
結果は、皆んな私を求めた。
これが、人の愛し方。
誰しも抱えている心の闇。それを丸ごと抱きしめられると人は愛を感じる。
認知欲求なんかも根本にあるのは愛して欲しいから。そこに、愛を注いでくれた人に、人は依存して執着する。
まとめとして
私の愛の答え。
愛は薬だ。
人は生まれながらに、愛という薬を飲まなければ死んでしまう。特に幼少期は。
そして、幼い頃にその薬を与えられなければ大人になり苦しみ悶える。誰かから貰わない限り。
そこに薬を与えてくれる人がいたのであれば、その人こそ、その人の愛そのものになる。
まあ薬だから与えられすぎても中毒になってしまうのだが。
そうだ。そして、どうして私が愛をこんなに欲するのか。
私自身愛というなの薬物中毒者なのだ。
この実験をして、愛されるという快楽を知った。愛はなんて気持ちいいのだろうか。
もっと知りたいな。もっと愛して。
愛は気持ちいい。愛して愛される。
もっと欲しい。
もっともっと!!!!!
私に薬を頂戴。
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