第四章
‥‥‥。
最近、 が冷たい。
いや、冷たい。ともまた違う。
いつもと態度は変わらない。ただ、そう。
愛が伝わってこない。
なんと、うまく説明できないが。
大学の友達が僕に、あいつと離れろと言ってきた。お前らには関係ないだろう。それに には俺がいなければダメなんだ。
付き合ったのはすぐだった。すぐ終わる恋愛ごっこと思ってた。でも、それからずっと一緒にいた。 とは、心と身体。深いとこまで触れ合った。僕たちはもう、一緒じゃなきゃダメなんだ。
なのに。
は最近できた友達とばかりいる。
女の友達とはいえ、今までは僕とずっと一緒にいたのに。
なんなんだ、あの女は。
急に出てきて、 を占領して。
の隣にいるのは、彼氏である僕の権利だろ?
に聞いた。なぜ、最近僕といないのかと。
そしたら。
「あいはね、いろんなところにあるの。家族愛、恋愛、異種愛、友情愛。たっくさんあるの。私は、愛について知りたいの。だから、いろんな愛も知らなくちゃね」
訳がわからなかった。
でもそれって。
それは、、
僕が一番じゃないということだろうか?
が愛してるのは、僕が一番じゃない。
それを知った時、ドロドロとしたものが僕の心を満たした。
ダメだ。 の愛は僕だけのものだ。
僕は今まで描いた彼女の絵を真っ暗に塗りつぶした。 は僕だけで染まれいい。他のやつの色なんていらないんだ。
僕だけの僕の色だけ、僕の愛だけで満たされればいい。
他のやつのあいなんていらないだろう?
なぁ。
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