第二章
まだ出会って二週間。
デートも1回目で、彼女と付き合うこととなった。
彼女の名前は 。太陽のような明るい彼女にぴったりだなぁと思う。
僕は浮かれ気味で学校へ向かう。
は、心理学の勉強をしていた。
僕は美術科だったので、今まで の存在を、 のことの噂を知らなかった。
僕が学校にいくと、有名人になっていた。
次の犠牲者だ、と。
犠牲者って。
付き合うまでがあっという間だったし、あの慣れた感じ。 は男慣れしてるのだろう。
ただ、最低だと思うが僕も女性には困ってなかった。まぁ、俺も女好きってやつで。
つい最近まで彼女がいたくらいだ。
彼女が重すぎて振ったが。
あの子と付き合ったのは気になったから。
恋愛なんて遊んでなんぼなとこあるだろうし、あっちが遊ぶ気だとしても、そんな尻軽だとしても、僕が本気なるわけないから別に構わない。
ただ、その噂。
付き合った奴は皆んなおかしくなる。同じ科の知り合いに聞き、付き合った奴を全員調べたが。男女共々、皆音信不通、休学や退学していた。
そんな訳あり女には見えなかったんだけどね。
それはそれで面白そうだ。
スリルのある恋愛ほど刺激的なものはないのだ。恋愛はゲームでしかない。
そうだろ。 。
「あー。あの噂ね。君は聞いてどう思った?」
「別に。皆噂すきだろ?それに噂は広がれば広がるほど大きくなる。」
「そっか」
「気にすんなよ。」
は、小さく頷いた。
とはいえ、こんな面白いことはないだろう。
僕は のことを本に書き記そうと考えついた。後々何かトラブルあったら証拠にもなるし、我ながらいい案だな。
「私は周りが勝手に言ってることだしきにしてないんだけどね。皆本当私が大好きだね。」
は呑気に、自惚れていた。
「ねね。お願いごとしていい?」
「何?」
「ペンかしてほしいの、忘れちゃって」
「いいよ、はい。」
僕は、もともと友人が多い方ではあったが、 がいるのが楽しくて最近はずっと一緒だ。
別に が一緒にいよう。とかはいってないのだが、僕が目を離したら変な男に騙されそうだし、念のため見守る為にも一緒にいた。
「もう、キミは素敵だね。いてくれるとホッとするよ」
はとびきりの笑顔でそういった。
「じゃあついでに私朝弱くて、モーニングコールしてもらいたいなぁ。朝から君の声きけたら元気もらえるし。なんてねぇ」
なんだそりゃ。
「朝弱いんだ。いいぞそれくらい」
「えー、冗談だよっでもせっかくだから甘えちゃおうかな」
「いいぞー」
全く世話がやけるな。
でも、なんかこう言うのカップルっぽくていいな。恋愛ごっこみたいで。
この世の中なんて、本当の愛なんて存在しないんだし。飽きるまで、こう言うの楽しみたいな。
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