生涯年収
山田 こゆめ
第1話
人生で、一度は殺したい、もしくは死んでくれないだろうかと思う人物がいる。
でも実際 に手を下す人は少ない
人を、殺すと云うのは、リスクだ。
自分 の人生を投げうって迄する事では無い
でも、もし合法だったら?
枕元に置いてあったスマホのアラームが鳴っている。
浅い眠りの中で、何か夢を見ていたような気がするが思い出せない。
鳴っているスマホを手に取りアラームを止めた。
「はぁ」
ゆっくり起き上がり、ため息をついた。
さっき寝たばかりで疲れが取れないが仕方ない
テレビをつけるとキャスターがニュースを伝えている。
「昨日未明、南公園で男性が倒れていると通報があり男性は今も意識不明の重体との事です。」
「南公園?…」
近くの公園だ。
テレビの時刻が目に入り、大学に行く準備をしないと間に合わない、
ダルい体を引きづり洗面台の鏡にうつる自分の顔は、とても疲れていて顔色も良くない
「酷い顔だな…それも仕方無いか…」
最近二十歳になったばかりだと言うのに、肌はカサつき目は寝不足で窪み、体は満足に食べていないせいでガリガリだ。
数ヶ月までは、何処にでもいる普通の大学生だったのに、ある事件で生活が一変してしまった。
ふと鏡に写る写真立てが目に入った。
そこには笑っている自分と…がいる。
それを見ていると、辛い思いがよみがえる。
「……。」
ツカツカと写真立てを掴みふせた。
僕は軽く身支度をすませアパートを出て足早に大学へ向かった。
眠い目を擦り何とか授業を受けベンチで休んでいると、
「圭ここにいたのか」
ビクッと体が揺れた。
いつの間にか寝ていたようだ、
あくびをして声をかけた岩崎 清を見た。
岩崎はニヤリと笑い。
「お疲れのようだな圭大丈夫か?」
僕は伸びをして
「うん、ちょっと昨日バイトが忙しくて帰りが遅くなって全然寝てなくて…」
「え!大丈夫?」
岩崎の後ろから、小宮山 夢子が顔を覗かせ心配そうに
「あ、おはよう圭君、あのねこの後…御飯でも、どうかなって岩崎君と話ていたんだけど…」
夢子は岩崎の方を見て言うと
「圭お前きのう今日バイト無いって言ってたから、だったら久しぶりに、3人で飯でもって思ってさあ、でも体調悪いなら今度にでもするか?」
僕は、目頭を押さえながら
「今少し寝たから、体調は大分楽になったよ」
言うと2人は、嬉しそうに
「だったら、御飯行けるか?」
僕は頭を振り
「ごめん、今日はこの後予定があって」
岩崎と夢子は、ガッカリとした顔した。
僕は慌てて
「僕は駄目でも2人で行ってきなよ」
岩崎は一瞬嬉しそうな顔をしたが夢子の顔を見て、怒った声で
「そうじゃない!圭と一緒が良かったんだよな、夢子?」
岩崎の言葉に夢子は、あたふたとして、
「え、ううん、そう、3人一緒が良かったの!本当だよ!で、でも予定があるんだったら仕方無いよね、うん」
何とも微妙な空気になってしまったが、こればかりは仕方無いと、ポケットからスマホを取り出し
「あーごめん時間だ、そろそろ行かないと」
言うと岩崎が僕の背中を叩き
「次は、絶対に開けとけよ!」
僕は叩かれた背中をさすりながら
「もう、痛いよ岩崎、次は必ず行くよ、じゃ!」
心配そうに夢子が
「無理はしなくて良いよ、圭君」
僕は不機嫌そうな岩崎と夢子に大丈夫と言い、別れた。
僕は大学前のバスに乗り、駅まで行き、乗り換えをして、無人の駅についた。
そうして、誰も居ないバス停留所へ行きバスを待った。
予定時刻を少し過ぎたころ、ゆっくりとバスがやって来た。
バスの中には、年取った老人が居るだけだった老人は僕を値踏みするように見て、ふいと目を反らした。
僕はため息を着いて後ろの席に着くとバスは、またゆっくりと走り出した。
バスは幾つかの停留所でとまり老人は僕を一瞥し降りていった。
そうしてバスの中は僕だけになり僕は窓の外を見ているとチラチラと運転手が何か言いたそうな目で僕を見てきたが僕は気が付かない振りをした。
そうして、ようやく目当ての場所が来るとボタンを押すと運転手はボソッと
「最終は17時です。」
と一言だけ言った。
僕は
「ありがとうございます。」
と言いバスを降りた。
バスは僕を降ろすと、来た道を戻って行った。
しばらくバスを見送って振り返ると、そこには、立派な大きな門が有り防犯カメラまでついていた。
僕は門にあるインターフォンを鳴らすと直ぐに
「ハイ、何のご用でしょうか?」
僕は防犯カメラに向かって
「月村 航の兄の月村圭です。今日は園長とのお約束で来たんですが」
少しの間があき
「…園長を呼んできますので少々お待ち下さい」
と、言ったきり応答がなくなってしまった。
どうしたんだろうと考えていると門の横の通用門が開いた、僕は、
「入っていいんだよな?」
その門をくぐり緩やかな坂を歩きながら、坂を道なりに歩いていくと、大きな屋敷が見えて来た。
相変わらずデカイ屋敷だと思いながら、屋敷の扉の前に立っている人影が見えた。
園長と見知らぬ女性が立っていた。
どうやらさっきの応答してくれたのがこの人だろうと、園長は僕を見ると大げさに両腕を広げ
「まあまあ!月村さん!よく、いらっしゃいました。ささ、早く中へお入り下さい!」
園長に言われるまま屋敷の中に入ると園長は横に居た女性に
「何をしているの!ボサッとしていないで、さっさとお茶の準備をしてきなさい!」
園長がイライラと言うと女性は、ビクッとしボソッと小さな声で
「すいません…、すぐに」
体を小さくして、行ってしまった。
僕が園長を見ると、園長は申し訳なさように
「ごめんなさいね、最近雇ったのだけれど、気が付かない子で」
僕は手を振り
「大丈夫ですよ、でも前に居た人はどうしたんですか?」
前来たときには無愛想なおばさんが居たけど、そう思って聞くと園長はため息をつき
「あの人ね、急に体を悪くして、
辞めちゃったのよ」
「ああ、そうだったんですね」
元気そうだったけど、分からないものだと思っていると、どこからか何かが割れる音がした。
すると、園長が舌打ちし
「もう、また何かしたんだわ!あのこ!」
走って行ってしまった。
取り残されてしまった僕は仕方なく、もう何度も通されている応接室に行きソファに座って待つことにした。
僕はソファに座り部屋を見渡し、ため息がでた。
部屋の至る所に置かれた高そうな調度品が所狭しと並んでいるが統一性が無いせいで高級感がまるでなかった。
「相変わらず酷い趣味だな」
この屋敷自体が昔のお金持ちの持ち物だったらしが、どうやら落ちぶれて夜逃げをしてしまったらしく、この屋敷自体抵当に入って安くなっているのを園長が買ったと言っていたが、こんな大きな屋敷が買える安さとは?
それに、昔のお金持ちが残していった調度品もそのままなのもおかしいとは思って園長に
「これら、売ったら凄い金額にならないんでか?」
僕の園長は凄い形相で
「はぁ!売りませんよ!……あ!えっと、安いのよ!安いと言うか…そう!ここに有るのは偽物ばかりで前の人は見栄っ張りだったみたいなのよ、私も困っているのこんなガラクタ処分すると結構なお金を取られてしまうからこのままとなっているのよ」
園長の剣幕に引きながら僕は調度品を見て、こんな精巧な作りなのに偽物なのかと思った。
そして、ふと前にあった壺が失くなっている事に気が付いた。
そしてよく見ると幾つかの調度品が失くなっている。
悪趣味だったら覚えてる。
でも園長がどうこうする訳が無いよな?
見ている限り園長はこの調度品を気にっ入っているはず、
だったらあの調度品は一体何処にいってしまったのだろう?
もっとよく調度品を見ようと立ち上がると
「お待たせして、ごめんなさいね月村さんどうぞお掛けになって」
僕は仕方なく座り直すと園長の後ろからあの女性がお茶を僕と園長の前に置き、お辞儀をして園長の後ろに立った。
すると園長が
「どうぞ月村さん?」
お茶を一口飲むと、園長がニッコリと
「月村さん、こちら最近この施設のお手伝をして貰ってる夏月さん」
園長が夏月を睨むと夏月さんは持っていたお盆を抱きしめながら頭を下げ
「あの、夏月 さやかと言います。」
僕も頭を下げ
「僕はここでお世話になっている、月村 航の兄の圭と言います」
一瞬、航の名前の所でビクッとなったような気がしたが園長が手を叩き
「ホラ、もういいわ夏月さん私達は大事なお話があるから出ていって頂戴」
すると夏月さんはペコリと
「はい、それではごゆっくり」
部屋から出ていった。
すると園長は咳払いをし
「月村さんに今日来ていただいたのは、航君の治療費の事なの」
昨日園長からメールが来たときから薄々は気付いてはいたけど、僕は園長に分から無いようにため息をついて
「先月…払ったばかりだと思うんですが」
僕の疑問に園長が顔に手を当てて困った顔で
「それがね、最近航君の容態が思わしくないと、お医者様がおしゃって、それで精密検査をしましょうって話になって」
僕は立ち上がり園長に
「何ですか!その話は僕聞いていませんよ!園長航は大丈夫なんですか!」
園長に詰め寄ると園長はひきつり
「大丈夫、大丈夫ですから落ち着いて頂戴月村さん」
そう言われソファに座り直し
「…容態が思わしくないって、どう言う事ですか?何で、僕に連絡をくれなかったんですか?」
非難するよな目で園長を見ると園長は弁解するように
「本当に大した事じゃ無かったらしいのよ、本当よ、それに直ぐにお医者様も治療して下さったし月村さんに心配を掛けたく無くてごめんなさいね」
釈明する園長に
「今度、何か合った時は、絶対に連絡を下さい。お願いします些細な事でも構わないので」
「分かったわ月村さん」
「それで?医者は何て?」
「ああ、そうだったわねお医者様がおしゃっるには、航君の心臓が少し良くないと、おしゃっるの」
「心臓ですか?」
にわかに信じられ無かった。
あんな元気そうな航が心臓?
すると園長が、
「そうなの、そうなると航君今までの金額じゃ治療費が足りないと言う話になってしまって」
そもそも航は重度の自閉症で誰かが見ていないといけない、今までは母親が航の事を見ていたが数ヶ月前に両親共々交通事故で死んでしまった。
その為航の世話は僕がしていたが、大学とバイトで航の世話まで行き届かなくなり、とうとう施設に航を預かって貰っていた。
本当はちゃんと僕が航の面倒を見たかったが、どうにもならずこうなってしまった。
折角出来た弟だったのに、
あの日はとても蒸し暑い日だった。
父親が外で御飯でもと話になり僕は約束した店に入ると父は見知らぬ女性と席に着いていた。
「父さん?」
父さんは僕に向かって
「圭、この人はお前の母親になる人だ」
と紹介され僕は、ああやっぱりと納得した。
女性は申し訳なさそうに
「あの、直ぐには無理とは思うけど私圭君のお母さんになれるように頑張るね」
そう言われ僕は戸惑ってしまった。
すると父さんが
「圭お前前から弟が欲しいって言ってただろ?」
確かにに言ったけど…弟?と見ると、お義母さんの後ろに隠れるように小さな男の子が僕を見ていた。
そしてその手には小さな車が握っていた、僕と目が会うと車を隠した。
僕は男の子に
「こんにちは、僕の名前は圭って言うんだよろしくね」
僕が男の子に近づくと男の子は隠れるように後ずさった。その様子にお義母さんは苦笑し、
「ごめんなさいね、圭君この子重度の自閉症があって、うまく喋れないの」
その時僕は初めて自閉症と言う言葉を知った。
「それでね、月村さん」
園長の声でハッとした。
「本当に心苦しいのだけれど、航君の治療費が更にかかってしまうの…」
園長の言葉に目の前が暗くなった。
先月払ったお金は生活も切り詰めて工面したのに更に?これ以上は無理な話だった。
でも大事な、たった一人の僕の家族だ。
できる限りの事はしてあげたい。
でも……
「月村さん今ここで決めなくても良いのよ、一度ゆっくり考えて頂戴ね、今日は航君調子が、よさようなの…だから会って行って頂戴ね」
僕はソファから立ち園長にお辞儀をして応接室から出た、
すると夏月さんが、
「どうぞ、こちらへ」
僕は、
「夏月さん大丈夫ですよ、航の部屋だったら僕一人でも行けるので」
言うと夏月さんは首を振り
「航君のお部屋の場所が変わりましたので、園長から案内をと仰せつかって居ますので」
「え、部屋変わったんですか?」
「ハイ、航君には日当たりのよい部屋と園長がおっしゃて今は違う部屋なんです。」
園長が航の体調の為に部屋を良い部屋に変えてくれたようで、申し訳なく
「でも、良いんですか他の施設の人も居るのに」
「そこら辺は園長がどうにかしましたので、ご心配しなくも大丈夫です。」
僕は、ふと、
「そういえば僕、ここの施設で航以外の人を見たことないんですが」
夏月さんがチラリと違う部屋のドアを見て
「皆さん、部屋から出たがらない人ばかりなので」
まあ、ここが特殊な施設だった事を思いだし納得した。
そうして、廊下の突き当たりで夏月さんが、止まり
「ここが、航君の部屋になります。」
僕は夏月さんにお礼を良い、ドアをノックすると中から
「ギャー」
と奇声を上げながら航が飛び出してきた。
僕は咄嗟に航を抱き上げ
「航、久しぶりだね」
航を抱き上げたまま部屋に入ると思った以上に広く豪華部屋だった。
元々この部屋の住人は屋敷の主人だったのだろうと思わせるぐらいの部屋の豪華さだ。
部屋の中心に敷かれたフカフカのカーペットに航を降ろすと、航は散らばっているオモチャで遊び始めた。
時折僕を振り返りオモチャを見せて来るのに頷くとまた一人で遊んだ。
僕は近くに置いてあった。一体いくらするのか分からないソファに座り部屋を見渡すとまだ部屋があった。
僕は立ちドアの前に行きドアノブに手をかけると一人で遊んでいた航がいきなり奇声を上げ、自分の頭をカーペットに叩きつけ始めた。
「ぎゃー!」
僕は慌てて航を抱き上げ、赤ん坊の様に抱き上げ揺らしながら
「大丈夫、大丈夫だよ航、どうした?航」
航は強度行動障害を持っていて、興奮したりすると自分を傷つけてしまう、
しばらく落ち着かせているとバックの中のスマホが鳴った。
いつも、ここに来る際には切っていたのだけれど、どうやら切り忘れていたようだった。僕はスマホを取り出し手に取ると航がスマホに手を延ばしてる。
僕は仕方なくスマホを航に渡すと航は嬉しそうに触っている。
僕はスマホを諦めて航を見ると余程夢中なのか、一度も僕を見ない僕はふと、さっきの部屋の事が気になり、今だったら部屋を覗けるかもしれないと、ゆっくり静かにドアの前に立ち
ドアノブに手をかけゆっくりと回すと、カチリと音がしてドアが開いた。
その部屋は書斎らしく大きな窓を背に机と立派な椅子があり壁一面全て本棚になっていた。
「凄いな、これは…」
本の背表紙を見ても何の本なのか分からない、それに日本語じゃないもの迄あった。
前の持ち主は凄い人だったのか?
それ程の蔵書だった。
僕は誘われるように立派な椅子に座り部屋を見ていると、ふと机の引き出しの中がどうなっているのか気になり、上から順に開けて見たが、何も入っていない内心ガッカリしていると一番下の引き出しがカチャカチャとして開かない
何故だろうと屈んで見ると小さな鍵穴がついていた。
辺りに鍵はないかと探したがそれらしい物は見当たら無かった。
もしかすると前の持ち主が持っているのかもしれないと思いながら椅子から立ち上がり、航が居る部屋に戻り
「航?スマホ返してくれないかな?」
言うと航は元気よく
「アイ」
スマホを返してくれた。
航の頭を撫でながら
「ありがとうな航」
航は嬉しそうに部屋の中を走り出した、
そしてしばらくすると航は疲れたのかウトウトしだしたので航を抱き上げベッドに航を寝かした。
するとドアを小さくノックする音がして振り返ると夏月さんがドアを小さく開け
「あの、そろそろバスの時間です。」
壁に掛かっている時計を見ると結構時間が経っていた。
僕は寝ている航を見て
「航は、このまま寝かしといて下さい」
夏月さんは、小さく頷き
「ハイ」
僕は航の頭を撫でながら立ち
「それじゃ、僕も帰ります」
言うと夏月さんが、
「外のバス亭迄、お送り致します」
と僕の後ろをついてきた。
玄関を出ると既に外は暗くなりつつあった。
僕はふと夏月さんに
「あの前に居た。おばさんって何処が悪かったんですか?」
すると夏月さんは首を捻り
「前の人ですか?さあ私が来た時には既に居ませんでしたので…」
僕はそれもそうかと、
「すいません、前のおばさんが急に居なくなったから、気になってそれに調度品も幾つか無くなってるもので」
僕が言うと夏月さんが思い出す様に
「そういえば、私がここの施設に来た初日に園長から穴を掘って欲しいと言われて、業者の方と大きな穴を掘ったんです。」
「何の穴だっんですか?」
「園長が言うには、割れてしまった壺を穴に埋めると言ってた様な?」
「その穴はどうしたんですか?」
「翌日園長が埋めていました。」
「そんな大きな穴をですか?」
「ハイ、その後業者と私で踏み固めましたけど」
僕の脳裏に良くない考えがよぎったが施設の園長とも人がそんな事するわけがないと、頭を振った。
すると暗闇から誰かに見られているような感じがして振り返ると、2階部屋のバルコニーに誰かが僕を見ている?
一瞬航かと思ったが航は寝ているはず
航は一度眠ると中々起きない
航じゃないなら一体誰だろうと、
ああ、でも他の施設の人間かもしれないと頭を下げ、上げると誰も居なかった。
もしかすると見間違えだったのかもしれない。
夏月さんが不思議そうに
「どうかしましたか?」
僕は
「いえ、何でも無いです」
答えると丁度良くバスがやって来た。
バスの運転手は来た時と同じ運転手で僕を見るなり会釈しバスの扉が開いた。
僕は夏月さんに
「今日は、ありがとうございます」
言うと夏月さんもお辞儀した。
僕は来た時と同じ席に座った。
生涯年収 山田 こゆめ @coyume
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